社民・又市党首「立憲民主党は政党の体をなしていない」参院選対応の遅れ批判←自分は出馬の意向すら保留
社民党の又市征治党首は8日に富山市内で行った講演で「立憲民主党は政党の体をなしていない」と、県連設立が遅れている同党を批判した。富山県内には国会・地方ともに立憲民主党の現職がおらず県連設立が難航し、7月の参院選での野党統一候補も実現の目処が立っていない。
「立憲民主党は政党の体をなしていない」。社民党の又市党首は8日に富山市内で行った講演で、同じ野党の立民を強い口調でやゆした。講演の大半は安倍政権への批判だったが、参院選の話題になると、野党間の調整が一向に進まない状況にいらだちを見せる場面が目立った。
2017年10月に結党した立民は同月の衆院選で野党第1党に躍り出ると、参院でも入党者が相次ぎ第1党となった。今年4月の統一地方選や夏の参院選に向けて、地方組織の整備も進めており、すでに41都道府県で設立されている。
ところが、県内には立民の国会議員と地方議員は一人もおらず、県組織も設立されていない。一部労組や旧民主党の関係者らが「立憲パートナーズ市民有志の会」という団体を作り、昨年11月に現職の参院議員を招いた集会を開いたが、「年明け」を予定していた県組織の設立は役員の選定などが難航し、思うように進んでいないという。
出典:社民・又市氏やゆ「立民、政党の体なしてない」 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
自分は出馬の意向すら示さない又市党首
参議院富山選挙区は、過去に民主党が大躍進した時期を除いて自民党候補の圧勝が続いている。今回改選を迎える自民党の堂故茂議員は、2013年の選挙で次点の共産党候補に6倍以上の票差をつける無双状態であった。これに対抗するために野党統一候補が必須となるが、保守層の取り込みが見込めないとして国民民主党が難色を示している。そこにきて野党第一党の立憲民主党が県連すら立ちあがっていないことに、富山県出身の又市社民党党首は苛立っているのだ。
だが、当の又市党首はこれまでの選挙は全て比例区であり富山選挙区を回避している。7月の参院選に関しては、同党が吉田忠知前党首を比例区で擁立することが決まり、又市党首の去就に注目が集まったが本人は比例から選挙区への転向どころか出馬の意向すら示していない。よくも他党の動きに注文を付けられたものだ。
社民党は7月の参院選で比例票2%以上を取らなければ政党要件を満たせず事実上の消滅となる、2016年の参院選が1.69%であったことから今回も苦しい戦いとなることが予想されるが、それが果たせなければ、もうひとつの政党要件である現職5議席確保も困難となる。現在の議席は4議席で又市党首が改選組であることから最低当選数は2議席となっている。
前回(2016年)の参院選では当選は福島瑞穂のみ、吉田忠知党首(当時)までが落選してうえ東京選挙区ではトラブルメーカーの増山麗奈を擁立したことで支持者の多くを失っている。(増山は社会党時代含め単独候補として戦後最低の得票率)
この惨状から脱する至上命題がある社民党が、他党県連の心配をしている場合ではない。
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