【動画検証】TBSニュース23「狂人化した売国奴」「ネトウヨなるゴミクズ」社会の分断を特集した放送はなぜ炎上したのか

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【動画検証】TBS「狂人化した売国奴」「ネトウヨなるゴミクズ」社会の分断を特集した放送が炎上!右からも左からも批判が相次ぐ

TBS「ニュース23」特集より

 テレビ朝日を退社してフリーとなった小川彩佳アナウンサーがメインキャスターとなった最初の「ニュース23」(TBS系列)が大炎上している。
 この日の特集では「先鋭化する言葉、“分断”を阻止するには?」と題して、いわゆるネット右翼とそれに対抗する左派勢力の応酬を取り上げた。その冒頭で画面に映し出されたワード「狂人化した売国奴」「ネトウヨなるゴミクズ」は実際にネット上で発せられた言葉をピックアップしたものであったが、これが両陣営に向けられた侮辱と受け止められ多くの批判を集めている。

 しかし、TBSが公開している特集動画を確認すると、取材動画では両陣営を公平に扱い、スタジオゲストらからも一方を悪と決めつけるような言葉もない。どうしてこれが炎上したのか検証してみた。
動画:先鋭化する言葉、“分断”を阻止するには? TBS NEWS

右と左の攻撃性を例示している

 VTRの冒頭は大阪大学の牟田和江教授が、自民党の杉田水脈衆院議員が同教授の科研費について「反日活動、国益に反する」と批判したことに触発されネット上で「狂人化した反日売国奴」などと誹謗中傷された事例を取り上げている。また、この件で牟田教授が杉田議員を提訴していることも紹介された。
 その一方で、杉田議員は昨年のLGBT生産性発言に端を発し、反差別を標榜する集団などからターゲットにされていることも紹介された。その中で、今年の統一地方選の応援演説中に杉田議員が囲まれ「おめーこそ生産性のない議員だろがよ」と詰め寄られ、大勢に罵倒される様子が映し出された。

【動画検証】TBS「狂人化した売国奴」「ネトウヨなるゴミクズ」社会の分断を特集した放送が炎上!右からも左からも批判が相次ぐ

TBS「ニュース23」特集より

 どうやらこの動画を「杉田議員への攻撃」「選挙妨害の様子」として使用されたことが反差別界隈やそのシンパの怒りを買ったようだ。一方の、いわゆるネット右翼陣営は、これまで分断を計ってきたのはTBSの報道であるとして、このような中立的な特集自体に怒っているようだ。

ゲスト出演者への攻撃

 いわゆるネット右翼による番組攻撃は一日だけの一過性であり、主に"嘲笑"だけで終わっているように見える。一方の反差別界隈とそのシンパの攻撃は出演者にまで向けられ、作家で演出家の鴻上尚史氏へのツイッター攻撃は猛烈な勢いとなっている。
 その主な批判は「杉田議員とは話し合いはできない」といったものがほとんどで、精神科医の香山リカ氏も同様の批判を浴びせている。

 相手を差別者と決めつけ「差別する奴が悪い」「差別者に人権はない」という独特の"正義感"を振りかざす者とっては、杉田議員やその支持者と同列に扱われたという大きな不満があるようだ。これはスタジオでのトークで鴻上氏がフリップを使って発した「正義の言葉」が、自分たちへの批判メッセージと受け取った事からだろう。
 しかし、スタジオでは鴻上氏も社会学者の西田亮介氏も、どちらかを批判することもなく「分断」についての考察を述べていただけだ。

 ちなみに、普段の言説からして鴻上氏も西田氏も杉田議員とは相容れない考えの持ち主と思われる。これを「裏切り」と解釈し制裁を加える意図も感じられ、まさに「話にならない」状態である。

結論 TBSに試されている

 皆さんも問題の特集動画をもう一度冷静に見て欲しい。
動画:先鋭化する言葉、“分断”を阻止するには? TBS NEWS

 どちらかの考えを否定しているのではなく、客観的に「分断」を考察しているに過ぎない。こういった取り上げ方すら許されず差別の加担者のような攻撃をすることは言論の自由に反するのではないか。

 よく考えて欲しい。生放送した特集を、なぜTBSは全編公開しているのか?

 そう、反応を見られているのだ。

 話にならない連中同士の分断がさらに深まり、この特集に浴びせられる罵詈雑言と、双方のさらなる応酬は番組スタッフに観察されているのだ。

 第二弾では、今回の罵詈雑言が紹介されるかも知れない。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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