タンクローリー横転、石油求め集まった住民が爆発に巻き込まれる、貧困で繰り返される悲劇


タンクローリー横転、石油求め集まった住民が爆発に巻き込まれる、途上国で繰り返される悲劇
25日、パキスタン中部パンジャブ州バハワルプルで、石油約4万リットルを積んだタンクローリーが横転し爆発炎上した。付近の住民140人以上が死亡し250名以上が負傷しているが、近隣の病院では適切な治療ができず、死亡者はさらに増えることが予想される。
タンクローリー横転で積み荷の石油が漏れ出し、近隣住民がバケツなどを手に集まっていた所で、タバコの火が引火したものと見られる。
参考:タンクローリー炎上、143人死亡=集まった住民巻き添えか-パキスタン

実は、こういった事故は過去にも複数回起きている。

貧困対策と教育が急務

日本でタンクローリーが横転した場合、住民はすぐさま避難をする。避難指示に逆らうものもいないだろう。しかし発展途上国や、貧富の差が激しく教育が充分でない地域ではそうはいかず、同様の事故が繰り返されている。

2010年にはコンゴで250名が死亡する事故。

サッカーワールドカップを集会所で観戦していた住民が、近くで起きたタンクローリーの横転事故に殺到。缶やバケツでガソリンを持ち帰ろうとした住民に対し、国連の平和維持軍が避難を呼びかけるが住民は応じず、その後起きた火災に巻き込まれ250名が焼死。
戦争を繰り返し、無法地帯となった地域では教育も受けられず、誰かに従うという概念も失われていたのだろう。
参考:コンゴのタンクローリー爆発事故、死者230人以上

2012年にはナイジェリアで100名以上が死亡する事故。

コンゴの事故と同様に、横転したタンクローリーの石油を求め住民が殺到したところで爆発、住民が巻き込まれている。

2015年には南スーダンで100名以上が死亡する事故。
衝突事故によるタンクローリーの横転事故で、漏れ出した石油を求めて集まった市民が犠牲になった。南スーダンへは日本も自衛隊を派遣していたが、2017年5月末には「一定の区切りがついた」として全隊員が帰国。しかし、実情としては治安が悪化し非常に危険な状況下にあったものと思われる。
住民ら100人超死亡=タンクローリー爆発-南スーダン

これらの悲惨な事故は、紛争になる治安の悪化と貧困がもたらした悲劇と言って過言ではないだろう。貧困により教育が受けられない、治安の悪化で行政が機能しない地域においては、漏れ出した石油を奪う事への抵抗もなく、危険であることが理解できたとしても、リスクを取らざるをえない事情もある。

これだけの石油を調達し消費できる富を持った富裕層と、それを奪うことで生きる貧困層の間では、地獄のような出来事が起きているのだ。

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