マスコミの支持率調査に関するデマをNETGEEKが垂れ流している件
これは恥ずかしい。この自信は何処からくるのだろう。
全部間違ってるのに・・・
1000人前後の支持率調査はマスゴミの社内アンケートとみなそう | netgeek
当サイトでも安倍内閣の支持率調査をツイッターアンケートで行い、支持率77%の結果が出たと伝えたが「世論調査」だとは思っていない(世論の中の一つではあるが)。世論調査とするならば、母集団に党派性の傾向があってはならないからだ。
単純比較ではなく、比較したうえで、どうしてこのような差が出たかを検証することに意味があるのだ。強いて言うなら、この調査方法で不支持の23%は高いか?低いか?と言うという議論の参考値だ。
参考:安倍内閣支持率77%、首相質疑終了後のSNS調査ではマスコミと真逆の結果 | KSL-Live!
また、ネットギークは参考に引用したマスコミ各社の世論調査の方式すらも理解していない。いや、理解以前に読んでもいない。
固定電話のみという誤解
マスコミの世論調査は固定電話なので、若年層が必然的に排除されるという説がある。確かに固定電話限定の世論調査は不正確と言えるだろう。
ただし、これは大きな誤解で、マスコミのほとんどが携帯電話も対象に世論調査を行っている。思い込みなら仕方ないが、ネットギークは引用したリンク先に「携帯電話」と書かれているのに、固定電話限定だと書いているので質が悪い。
ネットギーク引用の記事を参照すると・・・
毎日新聞:固定電話・携帯電話の言及なし
コンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に調査員が電話をかけるRDS法
NHK:固定電話と携帯電話
コンピューターで無作為に発生させた、固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法
朝日新聞:固定電話と携帯電話
コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDD方式
TBS:固定電話・携帯電話の言及なし
電話による聞き取り方式(RDD方式)
あらら、固定電話限定としている社が無いですね。
とはいえ、携帯電話で知らない番号には出る人も少ないので、固定電話に偏っている可能性は極めて高い。固定電話より広い世代で普及している携帯電話に限定するのも良いかもしれないが、知らない電話番号に出るのはほぼ高齢者なので結局、偏りは発生するだろう。
また、ネットギーク先生の見解では「サンプル数が少ないのも大きな誤差を生む一因になっている。」らしい。
確かに少ないと思う。が、無作為の抽出では600から2000は問題のないサンプル数で、専門業者が提供するシステムを使い理論的に設定された数字だから仕方がない。大マスコミなんだから、もっと大規模調査をお願いしたい気持ちもあるが、理論上はこれ以上増やしても意味がないという事だろう。
むしろ問題にするべきは、調査の電話冒頭で「産経新聞」と名乗るか「毎日新聞」と名乗るかで結果に差が出ている事だろう。同じ方式で無作為抽出しても差が出る原因はこれだろう。ただし、テレビ局の場合は局名ではなくネットワークの略称「JNN」「FNN」と名乗っていると思われ、この場合は社のイメージがさほど影響しないかもしれない。あとは、支持か不支持の質問の前に政権の問題点について質問すれば、最後までアンケートに応じるのは不支持の層に偏るかもしれない。
マスコミの世論調査は報道の論調に左右されるので、マスコミが安倍政権の支持率を下げようと思えば如何様にもなると考えているが、ネットのアンケートに比べて支持と不支持が報道に左右され変動してるということは、調査自体には不正はないとも言える。
世論調査が不正なら、高支持率なんて発表もしないだろう。
ネットギークの記事は、固定電話と決めつけたデマに加え、ツイッターアンケートの傾向も理解していない。そもそもネットギークに信用がない。記事の後半で紹介してる藤井厳喜氏のマスコミ調査批判も、偏向報道の影響を説明しているのであって、自分で書いた記事の前半と矛盾している。
難癖をつけるなら、もうちょっと調べてからにして欲しいものだ。
読んでもいない記事のリンクを、臆面もなく貼れるような人に何を言っても無駄だろうけど。