中3ひき逃げ容疑の町議、8年前に歩行者をはねて死亡させる事故を起こし辞職もせず選挙では上位当選
神奈川県寒川町の斎藤恒雄町議(76)が昨年12月、茅ヶ崎市内の交差点を自転車で渡っていた中学3年男子生徒を軽乗用車ではねて逃げたとして、茅ケ崎署が自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで近く書類送検することが28日に判明した。
参考:町議が中3ひき逃げ容疑 神奈川・寒川、書類送検へ – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)
斉藤町議は、危ないと思って急ブレーキを踏んでよけたが接触、すぐ降りて介抱しながら「赤信号で渡ったらダメじゃないか」と伝え、中学生が「大丈夫だ」と言ったので立ち去ったと話しているという。通報しなかった理由については「通夜で急いでおり、パニックになった」とも説明しているが、警察の調べでは斉藤町議の軽乗用車が信号無視で交差点に侵入し、中学生をはねて逃亡したと見ている。
斉藤町議が、事故後に知人の修理業者に軽自動車の修理を依頼して預けているのを署員が確認している。軽自動車はフロントガラスが割れている状態だったという。
ひき逃げしても言い訳をするこの町議、実は8年前にも事故を起こしており、高齢の歩行者女性を死亡させている。
8年前に死亡事故、辞職もせず連続当選
この斉藤町議は8年前の2010年1月28日に、寒川長岡田の町道で無職女性(74)をはねて死亡させ書類送検されている。斉藤町議は事故後に一身上の都合として町議会議長を辞職したが町議は辞職していない。
寒川町議長が74歳女性はねる/神奈川|カナロコ|神奈川新聞ニュース
寒川町議長にはねられた女性が死亡|カナロコ|神奈川新聞ニュース
女性はね死亡させた容疑で寒川町議会の前議長を書類送検/茅ケ崎署|カナロコ|神奈川新聞ニュース
死亡事故を起こしながらも議員辞職せず、その後の選挙にも出馬するという厚顔無恥ぶりには呆れるが、常に上位当選するという結果には地方議員選挙の深い闇を感じる。
平成25年 町議会議員選挙
定数 18 立候補者数 19
出典:平成25年 町議会議員選挙開票結果/寒川町ホームページ
平成29年 寒川町議会議員選挙
定数 18 立候補者数 23
死亡事故後は、右翼団体の街宣車が斉藤町議の辞職を求めて抗議するなど騒ぎになったようだが、トップに迫る上位当選を繰り返すあたり、よほどの固い支持集団が存在するのだろう。
一部ネットでは、この斉藤町議のホームページに「安心安全な道路の整備」と記載され、児童の交通安全についての写真も掲載されていることで「オマエがそれを言うか」などのツッコミが入っている。ホームページは「Homepage Builder Version 12」と2007年発売のソフトを使っているので、事故前に記載された可能性は高い。
寒川町議会議員 斎藤つねお
しかし、この斉藤町議は無所属の議会内会派として「町民ファースト」を立ち上げている。町民ファーストの議会発言が平成29年以降しか存在しないので、これは都民ファーストを意識して作ったのかも知れない。その「町民ファースト」に関する記述もホームページに掲載されていることから、更新は最近でも行われているようだ。
小池ブームに便乗して「ファースト」を使う節操の無さ、死亡事故を起こしても町議を続け連続当選、そして今度は中学生をひき逃げ。
辞職待ったなし。