信憑性薄い?西日本新聞「われわれは選挙で戦争したっていいと信任された」発言の政府高官とは誰なのか?

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信憑性薄い?西日本新聞「われわれは選挙で戦争したっていいと信任された」発言の政府高官とは誰なのか?

西日本新聞が5月3日に掲載したデスク日記「今から5年前」が物議を醸している。
今から五年前、当時の安倍政権政府高官が番記者に「極端なことを言うと、われわれは選挙で『戦争したっていい』と信任されたわけだからね。安全保障の問題とか、時の政権にある程度任せてもらわないと前に進めない」と漏らしたと記述されており、それが事実なら大変な問題であるからだ。


ここでの「政府高官」とは誰なのか?時期と発言の内容からして選挙で選ばれた議員と思われるが、該当者は加藤勝信氏か世耕弘成氏しか見当がつかない。

絞られる発言者、それでも名前は明かさない

一般的に政府高官とは官房副長官や省庁の局長クラス、それに総理秘書官を含む「政府筋」の人物を指す。今回の発言内容には「選挙で信任」「時の政権に任せて」という文言が入っており、局長や総理秘書官の発言とは考えにくく、現職の国会議員がイメージされる。

今から5年前といえば第二次安倍政権が誕生して間もないころだ。第二次安倍政権発足時に官房副長官を務めたのは加藤勝信、世耕弘成、杉田和博で、三名とも第三次安倍内閣でも留任しているが、杉田和博氏は警察官僚で現在も同ポストにある。西日本新聞では「当時の」と書かれており、内容的に議員であることも考えるとやはり加藤勝信、世耕弘成の両氏に絞られる。
※著書では2013年5月とある

まず、性格的に考えて世耕弘成氏は考えにくい。少量でも飲酒すると顔が紅潮し人前に出たがらないことも自覚しており、先日のモスクワでの会見予定変更でもそれは明らかだ。
酔って帰宅して番記者にそんなことを話すようには思えない。
参考:捏造!TBS系モスクワ支局長「会見に大臣が現れない、何かがおかしい」変更前の会見場を撮影して投稿

一方の加藤勝信氏はどうだろう。
消去法からして残るのはこの人だけではないか?
しかし、証拠や論拠とされることも見当たらず、何よりも不可解なのは「番記者たちに」と、そこには他社の記者も複数人いたことが示唆されているが、西日本新聞以外どこの社も報じていない。コメントを取るために自宅前で待機していたはずの番記者たちがこれをスルーしたとは考えにくい。この人物が誰の番記者をしていたかは関係者なら知っているはずだが、発言者を特定し追随しようとする報道も見当たらない。

西日本新聞はこの不可解な点を指摘するものに対し合計14件「当時から報じていた」と同内容のコピペ文で返信しているが、誰の発言か?という問いには答えていない。

なによりも、加藤勝信、世耕弘成の両氏は内閣官房副長官から閣僚にスライドしており、現在も大臣を務めている。安倍政権への追及を強めるマスコミなら、大臣の首を取りに行けばいいものをその様子もない。

デスク日記とはいえ、これは信憑性に欠けるのではないだろうか?
福岡ローカルだからと軽い気持ちで書いたらネットで大炎上、引くに引けない状況に陥っているのではないか。

関連:新聞記者が市長へ「気が変わったら連絡を下さい」朝刊で未練伝える

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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