日清食品の動画広告に大阪なおみ「次は私に相談するべきだと思う」実際より肌の色が白いとの批判受け削除
テニスの大阪なおみ選手は24日、全豪オープンの準決勝終了後の記者会見で、日清食品の動画広告で同選手の肌色が実際より白く表現されていたことに関し質問を受け「私の肌の色は、見ればすぐにわかることで、故意に白く描こうとしたわけではないと思うが、次に私をモデルにした映像や画像を作るなら、私に相談するべきだと思う」と答えた。
大手食品メーカーの日清食品グループが、大坂なおみ選手を起用したアニメーションの動画の広告で、肌の色が実際より白く表現されているとの批判を受けて動画を削除しました。
これについて、大坂選手は全豪オープンの準決勝後の記者会見で、「四大大会の決勝に進んだので、今は試合に集中している。試合が最優先事項だ。関係者とも話をしたし、謝罪の言葉もあった。私の肌の色は、見ればすぐにわかることで、故意に白く描こうとしたわけではないと思うが、次に私をモデルにした映像や画像を作るなら、私に相談するべきだと思う」と話しました。
出典:日清食品の動画広告削除 大坂なおみ「次は私に相談するべき」 | NHKニュース
本人不在で進行する「差別案件」
日清食品の動画は肌の色に関する差別としてネット上で多くの批判を浴びていた。しかし、それは大阪選手本人不在であり、当人がどう受け止めたかは完全に無視され、それぞれのイデオロギーをアピールする材料にされた感は否めなかった。
今回、大阪選手は関係者と話し合い謝罪を受け入れているようだが、肌の色をあのように表現されることに関しては「次は私に相談するべき」と答えており、本人は問題視していると捉えるべきだろう。
ただし、重要なのは大阪選手の「気持ち」であって、事前に相談があれば肌の色が実際と異なることを拒否したとは限らない。この問題を受けて、何が何でも肌の色は忠実に再現するべきという論調にならないことを願う。大阪選手の問題に限らず白人が実際より白く描かれていることには異論を唱えず、架空の黒人をキャラクターに採用すると「差別」だと騒いできた人たちと大阪選手の「気持ち」は一致するものではないということも肝に銘じておくべきだろう。
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