横綱休場に横審・北村委員長「大ケガをしたように外から見えない」高須院長は中継で「関節の故障は無理」

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横綱休場に横審・北村委員長「大ケガをしたように外から見えない」高須院長は中継で「関節の故障は無理」

画像:日テレNEWS24

 大相撲初場所を終え、横綱審議員会が28日、両国国技館で開かれ日本相撲協会の八角理事長が力士の戦いぶりなどを報告した。このなかで横綱審議委員会の北村正任委員長は、稀勢の里引退後に途中休場した白鵬と鶴竜について「大ケガをしたように外から見えない」と語った。

28日、場所後、定例の横綱審議委員会が開かれ、北村委員長が今場所で引退した元横綱・稀勢の里をねぎらった。
北村委員長「立派な横綱だった」
また、ケガにより途中休場となった白鵬、鶴竜の両横綱については――
北村委員長「大ケガをしたように外から見えない。力が落ちてきたという意見はあります」
出典:横審が意見 白鵬と鶴竜「力が落ちてきた」|日テレNEWS24

 全力でぶつかり合う大相撲ではあるが、出血をともなう外傷だけがケガではない。稀勢の里も外見的には万全であったが、外からは見えない胸の筋肉と肩を痛め結果的に引退しているではないか。

千秋楽で高須院長が語ったこと

 高須クリニックの高須院長は27日の千秋楽で、AbemaTVの大相撲LIVEにゲスト出演し、贔屓の力士である勢が額を縫う怪我を負いながら奮闘していることについて「額は大丈夫、出血を止めるためにホチキスでとめることはあるが、縫わなくてもよいこともある」と語った。また全勝優勝すると思われた横綱の白鵬がケガで連敗し休場したことについて「残念だ。」としたうえで「だけど関節だけは無理、親指だけでも全然違ってくる」とも語った。

 白鵬は右膝の手術で先場所全休して今場所に望んだが途中、土俵下で右膝を打ちつけるアクシデントもあり、ついには眠れないほどまで痛みが増したため14日から休場した。もう一人の鶴竜は右距踵関節損傷、右踵骨骨挫傷で6日目から休場、痛みで踏ん張ることが出来なくなっていたという。

 期待された稀勢の里が無理な出場で結果的には引退、残る二人の横綱も関節の故障で休場。北村委員長のように「大ケガをしたように外から見えない」という根性論で関節は動かないし、結果的に靱帯や筋肉の断裂など力士として致命的なケガにもつながる危険性がある。
 横綱審議員会は強制力を持たないが、その発言は力士に大きな影響を与える。事実として場所前、稀勢の里に「激励」を決議し、次の休場で引退勧告というプレッシャーを与えている。横審にはその影響力に見合った専門性も必要なのではないだろうか。

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