和田政宗議員「帰国の意思ないと発信させ世論誘導」拉致被害者情報のリーク元に警戒

政治・社会

和田政宗議員「帰国の意思ないと発信させ世論誘導」拉致被害者情報のリーク元に警戒

 拉致被害者の田中実さん(認定)と金田龍光さん(疑い排除できない)が、平壌で妻子と暮らしているという情報を北朝鮮が日本との接触で伝えて生きたと共同通信が報じている。
参考:拉致被害者の田中実さんが平壌で妻子と生活か 北朝鮮が伝える

 これに対し、自民党の和田政宗参院議員は「拉致被害者は生きているが帰国の意思はない」という北朝鮮の世論誘導である危険性を指摘し、共同通信の情報入手先を警戒するツイートを行っている。


情報は被害者家族だけに

 北朝鮮への入国情報などは昨年から流れており、国会でも江田憲司議員が政府に問い質している。

 このタイミングで「妻子の存在」がリークされた理由は、和田政宗議員の指摘するととおり「妻子と暮らしているので帰国の意思はない」というイメージの植え付けしか考えられない。拉致被害者に関する情報を発信してほしいという国民感情もあるが、こういった世論誘導には警戒が必要ということだ。

 一部では、政府がもっと発信するべきだという意見もあるが、情報に関しては必要に応じ被害者家族に伝えられているが、それを口外しないようにしているのは周知の事実である。政府は拉致問題の啓発はするべきが、秘密裏に行われる交渉や諜報活動の結果を公表するリスクも考えなければならない。
 執拗に拉致問題の情報を政府に求める野党議員には警戒が必要だ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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