テナガコガネ飼育で初の逮捕者、他の飼育者も晒しておく。
写真:虫の標本 テナガコガネ C.parryi(外国産標本は合法です)
もう何年も前から言われていたことですが、野放し状態だったテナガコガネの飼育販売で逮捕者がでました。逮捕容疑は特定外来生物被害防止法違反。
テナガコガネ“飼育”会社員の男2人 ネット販売か
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000054749.html
私の知る限り、環境省はこの他にも飼育者がいることを把握しているが、逮捕に至るのは初めて。なにやってたんだか・・・
その他の飼育者もこの際、晒しておく。
他の飼育者はどうする?
数年前までは無料HPサービス「ふりーぺ」(事業廃止)で裏サイトが運営されていたり、ビッダーズにも出品があった。最近でも怪しすぎる出品がヤフオクで複数件確認されている。
その一部の画像を公開しておく。
ビッダーズでの販売者
複数回に渡り出品されていたが、取り消しも逮捕もされなかった。
裏サイトでの取引
このサイト運営者は文体から予想できる。
HNでの書き込みも画像保存しているが今回は公開は控える。
※サイト名から想像して今回逮捕された人物では?と目されていましたが、記事公開後に複数人から以下のサイトについては今回逮捕された人物であるとの情報があり同一人物の可能性が濃厚となりました。
このサイトに関わる複数人のハンドルネームですが、今のところは非公開としていますが、スクリーンショットは保存しています。
他にもFC2ブログで飼育情報を公開していた人間がいる。こちらも画像保存はしている。飼育を仄めかしていたひととか、必至に痕跡の削除でもするのでしょうか?
テナガコガネは全種規制
テナガコガネは植物防疫法で輸入できなかったため、外来生物法では規制できない状況にあった。(法が2重になる、矛盾する)しかし、植物防疫所が奈良オオクワセンターからの申請を許可したと同日に、環境省が特定外来生物に指定するというウルトラCで完全規制種となった。
簡単に言うと、
・植物防疫法の規制なしの判定、輸入可能に
同日付けで、
・外来生物法で取扱い全面禁止
このへんの経緯はまた後日記事にします。
結局輸入も飼育もできなくなった。そもそも国内にいるテナガコガネはすべて密輸された個体からの累代なので、叩かれて埃の出ない飼育者はいない。
5月には、ゴライアスの密輸・ヤフオクに出品で書類送検となった男がいるが、そのヤフオクIDは停止もされず販売購入を繰り返している。
→【昆虫密輸】ゴライアスオオツノハナムグリを密輸した男を書類送検
この業界の遵法精神の欠落に加え、ヤフオクのコンプライアンス無視はどうにかならないものか?このままでは外国産昆虫のイメージは完全に「悪」になってしまう。ギデオンやケブカヒメカブトを飼ってるひとなんかも何を考えているのか?