【デマ】JALとANAはトランプの指示で搭乗拒否などしていない

政治・社会

ハセガワ 1/200 JALエクスプレス B737-800 プラモデル 39
写真:ハセガワ 1/200 JALエクスプレス B737-800 プラモデル 39

トランプ米大統領が中東・アフリカ7か国の入国を大統領令で禁止した。
これを受けてJAL・ANAなどの航空会社がトランプの指示に従っているなどという話が飛び交っているが、これは完全なデマである。
また、Yahoo!ニュースで志葉玲さんがデマを堂々と掲載しているが、感情論を書き殴り真実は書かないという姿勢は一貫しているようだ。
トランプ政権が暴走する今だからこそー日本のNGOが塗り固められたイメージと異なる中東を紹介(志葉玲) – 個人 – Yahoo!ニュース

JALもANAも大統領令に従ったのではなく、国際航空運送協会(IATA)が「アメリカが入国を拒否している」と情報を流したことを受けて、相手国から送還されるとわかっていながら搭乗させることは控えるという措置だ。

送還される人間を守る措置

志葉玲さんはYahoo!ニュースにこう書いている。

米国のトランプ大統領が、イラクやシリアなど中東の国々7か国の人々が米国に入国することを拒否する大領領令を発し、JALやANAなどの日本の航空会社もこれに従うなど、今、中東の人々への差別が公然と行われている。
出典トランプ政権が暴走する今だからこそー日本のNGOが塗り固められたイメージと異なる中東を紹介(志葉玲) – 個人 – Yahoo!ニュース

デマもここまで堂々と書くと信じてしまう人もいるだろう。
JALもANAも大統領令に従ったという事実はないし、差別もしていない。むしろ入国拒否される中東・アフリカの乗客を守ろうとしているのだ。
国際航空運送協会(IATA)には強制力がないようだが、加盟する航空会社としては正式に「アメリカの入国拒否」を通知されたことにはなる。これに対してトラブルを回避するために、乗客に正しい情報を伝え適切な案内をしているに過ぎない。
もし、アメリカで入国拒否されると分かっていながら搭乗をさせたらどうなるだろうか?
入国もできないのアメリカの空港に送ったところで、困るのはその乗客だ。送還されるのは確実で、ただ行って引き返すだけで、時間とお金を無駄にするだけ。
この「行って引き返す」を権利だと主張し、搭乗拒否は人権侵害だというのが志葉玲さんや左翼界隈の言い分であるが、入国できない国に強行渡航を試みて混乱を招くのは権利ではない。他の利用者に迷惑がかかる可能性もある。

常識的に考えてみればJALやANAはなにも人権侵害はしていない。
考えてみてほしい。強硬にアメリカの空港までやってきた人間をトランプ政権下のアメリカがどう扱うか?
空港職員とのやり取り次第ではテロリスト扱いされたり、危険人物として認知され他国への渡航も難しくなる。実際に渡航後の入国拒否は履歴に残るので、入国できないアメリカにJALやANAが連れて行ったとしたらそれこそ問題だろう。

無論、このような大統領令が人権無視であることは間違いないのだが、この横暴な大統領から乗客を保護しているのはJALやANAではないだろうか?

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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