
中道のクラファンから利権の匂いがプンプンしています。
中道改革連合が15日から開始するクラウドファンディングの内容が公開されましたが、当初の目的であった落選者支援の文言は一切なく、調達資金の支出先費目の大半が、外部に発注される調査研究や動画制作、SNS発信という成果物が不透明になることが確定したようなものです。
参考:政治を変える。覚悟の挑戦。 「中道」を一緒につくり、支えてください。 | 中道改革連合
公表された支援金の使い道は3パターン。
現場活動費
全国各地での対話集会・ヒアリング活動の開催費用(会場費・交通費・運営費)
暮らしの課題を解決する調査・提案活動費
専門家・研究者との連携、資料作成、政策検証にかかる費用
情報発信費
・活動内容の動画制作
・SNS発信
・広報物の作成費用
落選者支援とは無縁の外注費です。国民民主党も同じシステムでクラファンを実行しましたが、使い道は活動資金、WEB広告、SNS広告とされています。ポイントは「広告費」となっていることで、これは成果物が確認でき支出先も一般的な広告業者などで公平性も保たれているということです。
一方で中道の場合は広告費ではなく製作費が中心となっています。立憲民主党時代には、発注先の選定と成果物に疑義が生じ指摘されていましたが、今回のクラファンでも特定の業者に不透明な発注がなされることが危惧されます。
クラファンの意味がない
発表後にいろいろと突っ込まれて、何やら説明テンプレを追加しているようですが、特にこれまでと変わらないもので「資料を見やすくしました」という誰がそんなことを求めたんだと、さらに突っ込まれる結果となっています。
散々と与党の広報費にはステマだなんだと文句を言っておいて、自分たちはSNS発信そのものにまで外注を入れるという恥知らずです。政治資金規正法に則り収支報告すると言っても、結局は広告代理店や謎の会社からの一括請求金額が記載されるだけで、個別の成果物は二次発注先の仕事だったりして不透明であることには変わりありません。これがクラファンだからと透明性が増すわけでもなく、これまでの政党助成金と政治献金の取り扱いと同じなわけです。
なんらクラファンの特性が生かされないなら、落選者の政党支部へ個人が献金をすれば済む話なんですが、これをクラファンにすることで使途を不透明な広報費などに限定しているだけなんじゃないでしょうか?
政党助成金や政党への寄付金から、多額の広報費が特定業者に流れていることが指摘されていたわけですが、クラファンなら目標金額の1億円を自由に広報費に使う口実ができただけでしょう。
消えた落選者支援の目的
クラファンの不透明さもさることながら、目的から落選者支援が消えていることについても検証が必要でしょう。
3月3日の幹事長会見では「とりわけ大変な惜敗者への支援を充実させたい」と理由を語っています。記者からの質問には「それだけに限る必要はない」としながら、あくまで落選者支援という主目的は強調されていました。
どこかの時点で主目的が落選者支援から、通常の政治献金と同じ党への寄付というざっくりしたものに変わっているということでしょうか。
先月には衆院選の落選者との会合で、政治活動を継続する70人程度を対象に月額40万円の支援を実施する案を提示したようですが、これまでと同じように落選者が支部長を務める総支部に対しての政治資金投入で、年間3億円以上となるのでクラファンの目標1億円では全く足りません。そもそもクラファンは落選者支援には使わず、外部業者への広報発注に使う気満々です。
これはもう、落選者の支援どころか党の懐事情そのものが厳しい状況で、政治献金を募る決済方法を増やしただけで、クラファンの意味はすでに失っているんじゃないでしょうか?
通常、政治献金は寄付する側から使途の指定はできませんが、クラウドファンディングなら落選者のためと使途の指定ができ、その落選者からの返礼品を設定できるというのがメリットなんですが、そもそもこの人たちはクラファンの意味を理解していないようです。
クラファンのメリットがないなら、運営会社にクレジットカード決済手数料とトランザクション費を引き落とされるだけなので、システムを使う意味もありません。
国民民主党のクラファンと同じ決済システムを使っているので、参考にしているものと思われますが、国民民主党は返礼品に対価性は無いが支持者にとって価値のあるものをラインナップに加えるなどして成功しています。一方で中道は御礼のメールやメッセージカードという、まったく価値を見出せない2パターンのみ。国民民主党の玉木代表や榛葉幹事長のような人気のある議員もいないので、メッセージカードに知らないおじさんおばさんのサインを入れられても誰も喜ばないでしょう。
参考:あなたの支援が、国民民主党の力になる。衆院選に100人の候補者を擁立し、もっと政策を実現するための1億プロジェクト! | 国民民主党
ちなみに中道の目標金額は1億円ですが、国民民主党は目標を3千万円に設定し、ネクストゴールで1億円を目指しました。最終的に8700万円でしたが1か月未満での金額なので、相当な勢いで集まっています。
中道は年内に1億円達成を目指しているようですが、ダラダラと期間を長引かせたところで通常の政治献金が減ってクラファンに変わるだけで、党費の足しになってるか微妙な結果になりそうです。
それでも謎の広報費を特定の会社に流す口実になるから、中道としてはこれで良しなんでしょうか?
支援金の使途を含めて落選者の支部活動支援に特化して、もういちど最初から内容を練り直したほうがいいじゃないかと思った次第です。


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