フランスの世論、韓国人を含む人質救出に「無謀な観光客のせいで軍人の命が犠牲に」←自己責任論は日本だけって言ってた人どうすんの?
アフリカ西部のブルキナファソで武装勢力に拉致されていた韓国人1人を含む人質4人がフランス軍に救出された。その際にフランス軍の兵士2人が犠牲になったことに対しフランスでは「法で処罰すべき」「無謀な観光客のせいで軍人たちの命が犠牲になった」と人質の責任を問う声が高まっている。
フランスでは人質となった旅行者らに対し、政府の「旅行警報」を無視して危険地域に入ったせいで何の罪もない軍人2人が犠牲になったとして、冷たい視線が注がれている。フランス人2人が拉致されたベナン北部のパンジャリ国立公園と、隣接するブルキナファソ南西部は、テロ集団の活動地域だとしてフランス政府が撤退勧告を出していた。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では、救出されたフランス人2人に対し「法で処罰すべき」「無謀な観光客のせいで軍人たちの命が犠牲になった」など非難の書き込みが相次いでいる。
出典:韓国人含む人質救出、仏世論「無謀な観光客のせいで軍人の命が犠牲に」-Chosun online 朝鮮日報
自己責任論は日本だけじゃなかった
日本では過去に何度も紛争地帯で拘束された経験のあるジャーナリストの安田純平氏が2015年にシリアに入国した直後に拘束され、本人の責任を問う声がネットを中心に高まった。
邦人保護は国の責務であるため、政府が救出に乗り出すことを容認できても、帰国後に何の責任も問われないことに国民の不満が噴出するのは当然のことである。しかし、一部の左派活動家やジャーナリストからは「自己責任論は日本だけ」とネット上の批判に反論する声もあった。
今から思えば「自己責任論は日本だけ」という根拠はどこから来ていたのだろうと不思議に思う。今回のフランス軍による救出では特殊部隊が人質を守るために発砲もせず突撃する形で命を落としている。これで危険地帯に警報を無視して入った人質への不満が噴出しないわけがない。
相手は武器をもったテロリストである。軍が人質救出すのは当たり前であるが、自ら人質になりに行くような無謀な行動で兵士が命を落とすことは絶対に肯定できないはずだ。
安田純平氏を擁護していた人達はこのフランスの声を知って何を思うのだろうか?
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