兵庫県知事をめぐる報復の連鎖「大手メディアの斎藤リンチ」VS.「SNSネットによる批判」を考察する【マガジン238号】

KSLマガジン



 兵庫県知事をめぐるパワハラ疑惑報道に始まった一連の騒動。

 1月19日、百条委員会での発言などが批判されていた元県議の竹内英明氏が自ら命を絶つというショッキングなニュースが流れた。兵庫県政をめぐる混乱で自ら命を絶ったみられる関係者はこれで3人目ということになる。

 大手メディアは自死の原因をネットによる誹謗中傷と断定し、斎藤知事と選挙で知事側についたNHK党の立花孝志氏の責任を追及する動きを見せている。さらに共産党の自治体議員が「#立花孝志を逮捕しろ」というハッシュタグと動画を拡散、氏をネットで追い詰めようという動きを見せるなど「次はお前だ」と言わんばかりの暴れっぷりだ。

どっちも悪い!に陥るな

 個人的には兵庫県知事選をめぐる立花氏の振る舞いや言動には全く賛同できない一方で、既得権益の上に胡坐をかく大手メディアの影響力に対抗するためネット発のインパクトのある人物が必要という考え方に至るのも仕方のないことかと思う。また多くの人が立花氏への支持というよりも、大手メディアに対する不満で意見が一致しているようにも見える。

 こういった立花氏を中心とした斎藤知事側の反転攻勢に対して、大手メディアは竹内元県議の自死を利用して批判封じに躍起になっているのが現状だ。無論、一人の人間を死に追いやるような過激な攻撃があったことも否定できないが、まっとうな批判まで一緒くたにした大手メディアの報じ方は、これまでメディアが行ってきた斎藤知事への疑惑報道などと比較されブーメランとなって帰ってくる。

 もうこれは双方が同じ過ちを繰り返す悪のループに陥っているようだが、このループを断ち切るのが大手メディア側なのかネットの側にいる人たちなのか?少なくともネットの側にいる人たちは竹内氏の自死について咎められたからといって、斎藤知事へのリンチのような報道や杉田水脈前衆議院議員へのバッシングを引き合いに出していては「どっちもどっち」の応酬になることは自覚しておくべきだ。

 すでに冷静さを失っている人たちには響かないかもしれないが・・・
 ここ最近のSNSの動きを見ても斎藤知事や立花氏を擁護する側が、いとも簡単に大手メディアの餌食になるような言動を繰り返しているので指摘しておきたい。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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