共産党町議が議員辞職 議会で実名挙げ”壺認定”する発言「過去に旧統一教会の印鑑を高額で販売した」後に事実ではないと確認
日本共産党所属の岩崎久男町議(福島県桑折町)が町議会の本会議で、認定こども園を運営する社会福祉法人の理事長の実名を挙げ「過去に旧統一教会の印鑑を高額で販売した」と言及したとして13日に議員辞職した。名指しされた理事長が印鑑を販売した事実はなく、その責任を取る形となった。
旧統一教会絡み事実誤認、桑折の町議辞任 議会での発言を撤回:福島民友ニュース:福島民友新聞社
岩崎元町議は1日、9月議会の一般質問で、町立保育所の民営化問題を取り上げた。その際に「知人から聞いた話」と前置きした上で、町内に新設される認定こども園を運営する社会福祉法人の理事長について、実名を挙げ、過去に旧統一教会の印鑑を高額で販売したと言及した。しかし、関係者に確認したところ、理事長が印鑑を販売した事実はなかったとして、5日の本会議で発言を撤回した。岩崎元町議は13日の本会議閉会後の取材に「事態を重く受け止め、責任を取る」と述べた。
参考動画:9月1日一般質問 発言取り消し・謝罪 桑折町 議会インターネット中継
国会議員も例外ではない
安倍晋三元総理が殺害されて以降、旧統一教会に関する情報が連日報じられているが、その中には真偽不明の情報や事実ではないものも含まれている。最近では東スポWebが元女性信者の証言として報じた萩生田光一政調会長に関する記事を「事実ではありませんでした」と撤回し削除している。この萩生田氏の報道に関しても、散々と野党議員らが批判していたが誰も責任を取っていない。
ネット上では旧統一教会の関連イベントの写真を盛んにアップアするアカウントが存在するが、そこに写っている人物が信徒であるかどうかの確認もされておらず、被害者として脱会した可能性など微塵も考えていない。これを拡散する国会議員もおり、人権意識の希薄さを露呈している。
れいわ新選組の山本太郎代表などは、街頭演説で批判的な質問をした一般人に向かって「統一教会の方ですか?」などと返すこともあった。なんでもかんでも旧統一教会のせいにすればいいという、野党議員の暴走にメディアが無批判であることが原因だろう。
国会でも真偽不明な週刊誌報道や噂話を取り上げ「事実であれば」という前置きですべてが許されるという風潮がある。国会議員も議会での発言に責任を持ってほしいものだ。
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