TBS「水を差すわけではないが」とオバマ訪問に水を差す

マスコミ・報道

広島,原爆死没者慰霊碑,広島平和都市記念碑,平和記念公園

オバマ大統領の広島訪問。
被爆者や広島県民が「謝罪」よりも「共感」を望んでいたことが話題となり、現職大統領訪問は平和への大きな一歩となった。
NHKの調査では、被爆者の9割以上がオバマ訪問を評価すると答えている。
また、オバマ訪問自体に関しては、少数のの狂信的左翼が騒いだ程度で、反対意見らしいものは見当たらなかった。

しかし、オバマ訪問の翌日以降になると一部のメディアやコメンテーターが「水を差すわけではないが・・・」と前置きをしたうえで、オバマ大統領の演説内容や謝罪がなかったことを挙げて苦言を呈し始めている。
この手の「水を差すわけではないが・・・」から始まる言説は結局のところ水を差しているし、それどころかオバマ訪問を台無しにしている。

現実を直視できない駄々っ子言説

広島はアメリカによって原爆を投下され、家族や同胞を焼き殺された。
その憎しみと悲しみを乗り越え、現実と向き合い、廃墟と化した街で生き抜き、働き、子を育て、今では世界に誇る美しき大都市を造り上げた。
71年の時を経て、アメリカ現職大統領を広島に迎えるにあったって、広島市民は「謝罪」よりも「未来の平和」を望み、胸を張り復興した広島を世界に披露した。
今回の訪問で、これ以上も以下もない。まずはアメリカ大統領が被爆地を訪れてくれたという事実が未来の平和に繋がると被爆地の市民は信じてやまない。

それに対して、TBS系列のテレビやラジオでは極少数の極端な団体の意見を取り上げ「謝罪がない」「演説の中身に意味がない」などと言い出している。
このような言説では決まって「水を差すわけではないが・・・」という言い出しで始まるが、完全に水を差している。
被爆地広島が71年かけて訴え、やっとつかんだ平和への一歩を「歩数が足らない」とイチャモンをつけているようなものだ。
現実の問題として、核なき世界のために何ができるかと考えたとき、現職アメリカ大統領の被爆地訪問は大きな一歩だ。それを政治的イデオロギーに凝り固まった連中が、「核兵器を今すぐ全廃しないなら一歩として認めない」と駄々をこねているに過ぎないのではないだろうか?

先日の記事でも紹介したが、TBSではテロ対策をダダ漏れで垂れ流していた。

そのなかで、アメリカ核攻撃を受けたときの報復攻撃などに即応するための黒鞄、通称「Football」についても触れている。

この黒鞄についても、わざわざ地元の学生にこれを伝え「核のボタンが平和公園に持ち込まれた」というコメントを取り、番組内で放送していた。
現実が見えない、見ようともしないTBSらしい愚行だ。
核があり、核の傘で日本が守られ、世界は緊張状態にある。
その現実を見ながら被爆地広島はオバマを歓迎で迎えた。オバマが持つ核のスイッチを押させない、その核兵器を無くしたい。その目的のための歴史的なイベントに水を差すような「非現実的」な願望を前面に出して何になる。

いつもの東京のスタジオではなく広島から放送された「荻上チキ・Session-22」に出演した、RCC中国放送の小林康秀アナウンサーは、同番組内で「反対する活動は見られなかった」など、オバマ訪問の成功と意義を語っていた。
しかし、後日の夕方のニュース内では「オバマ訪問に冷ややかな声」を特集するなど、残念な特集を放送していた。
TBSは系列放送局まで腐っているのだろう。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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