藤田孝典「川崎殺傷事件「死にたいなら一人で死ぬべき」という非難は控えてほしい」←批判続出、なんでも貧困問題などに結び付け活動のPRに利用

政治・社会

藤田孝典「川崎殺傷事件「死にたいなら一人で死ぬべき」という非難は控えてほしい」←批判続出、なんでも貧困問題などに結び付け活動のPRに利用

 神奈川県川崎市の路上で男が児童らを次々と殺傷し、直後に自らの首を刺して死亡した事件で、NPO法人代表の藤田孝典氏の"提言"が話題となっている。
 藤田氏はYahoo!ニュース個人で「川崎殺傷事件「死にたいなら一人で死ぬべき」という非難は控えてほしい」と言う記事を投稿し、以下のように呼び掛けている。

それを受けてネット上では早速、犯人らしき人物への非難が殺到しており、なかには「死にたいなら人を巻き込まずに自分だけで死ぬべき」「死ぬなら迷惑かけずに死ね」などの強い表現も多く見受けられる。

まず緊急で記事を配信している理由は、これらの言説をネット上で流布しないでいただきたいからだ。

次の凶行を生まないためでもある。
出典:川崎殺傷事件「死にたいなら一人で死ぬべき」という非難は控えてほしい(藤田孝典) – 個人 – Yahoo!ニュース

 これには各界著名人から"異論"が噴出、事件の詳細が判明しないままに自身の活動である貧困や社会問題と結びつけようとしているのではないかという声が上がっている。また、緊急提言とはいえ稚拙な短文で根拠が全く示されていないという指摘も多いようだ。

著名人らによる反論

立川志らく


古谷経衡氏

過去にも同様の行動が

 藤田氏に関しては、社会を騒がせる事件などに際して、必ずと言っていいほど「貧困・低賃金・社会が」と原因を自身のNPO法人の活動と結び付ける行動がみられる。
 昨年のZOZO前澤社長の100万円企画も「雇用・賃金問題」に無理矢理結び付け関係者をツイッターで罵倒するなどの行動が批判されている。さらに、今年2月に起きた、くら寿司のバイトテロ動画事件に関しても、動画投稿の動機が断定できない状況で「低賃金で調理させられていることが問題」とツイッターに投稿しYahoo!ニュース個人にも記事をアップしている。

 たしかに飲食店で調理を経験のないアルバイトに任せていることは問題であるが、不適切な行動と動画を撮影する動機は賃金や調理経験とは関係がない。この動画に関与した3人が29日に書類送検されたが、動機が賃金などの問題であったという供述はでていない。

 2018年の2月には、フジテレビの「ワイドナショー」で、自ら望んでネットカフェ難民になる人物を扱った際にも「働きながらネットカフェにいる理由は、賃金が低く、住宅を借りる際のハードルが高かったり、住宅政策が弱いためです。」とツイッターで噛みつき話題となったが、当サイトで番組映像を検証した結果、藤田氏の指摘するような発言や内容は放送されておらず、出演者らからも批判されるようなコメントは無かった。
参考:また捏造!ワイドナ松本人志、ネカフェ難民に「路上で頑張れ、働いて」の事実なし、放送文字起こし検証

 こうやってなんでも貧困問題に結び付け、炎上してはメディアの取材を受け時には出演者となる。以前から指摘されていた藤田氏の行動パターンではあるが、今回ばかりは児童らが殺傷されるという凄惨な事件を起こした犯人が相手であり、動機も分からないまま根拠なく「再発防止のため」と自身のNPO法人の活動に結びつけたのなら、多くの怒りを買っても仕方ないだろう。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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