東京新聞・望月記者「輸出管理強化で韓国からの訪日客が減った」菅長官「中国では逆に11％も伸びてるので」

2019年8月1日政治・社会

　菅義偉官房長官は31日午前の定例記者会見で、韓国への輸出管理強化の影響で韓国からの訪日客が激減しているとの質問に対し、逆に中国やアメリカ、ヨーロッパからの訪日客が伸びているとしてインバウンド拡大の成果に変わりはないと答えた。質問は東京新聞・望月衣塑子記者によるもの。

　さすが望月さん。貿易について懸念するならまだしも、韓国からの訪日客と引き換えに輸出管理の見直しが行われるとでも思っているのだろうか？

会見質疑書き起こし

望月　日韓輸出管理強化の事でお聞きします。強化前は一日平均で1000から1500人いた韓国人の訪日客予約が半分以下の500人に激減したり、韓国の格安航空会社が釜山と札幌・大阪間などの運航を取りやめるなど、これまで長官が政府の成果として強調していたインバウンド旅行客数にも影響が出ています。この点について政府の認識をお聞かせください。

長官　政府としては現在、原則に基づいて適切に対応していきたい、こういうふうに思っています。変わりはありません。

望月　適切に対応する中で、長官が言ってきた成果の部分でデメリットが出てると思うんですね。この点についてどいうふうに改善していきたいですか。

長官　ここについてはですね、丁寧に説明をさせていただきながら対応いたしておりますけれども、全体としてですね、中国では逆に11％以上伸びてるとか、あるいはアメリカ、ヨーロッパも二桁伸びてるとか、今年に入っても伸びは続いていることは事実であります。

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