埼玉県知事選 野党統一候補が朝鮮学校無償化に反対「拉致問題、核など我が国の脅威が継続」→共産党界隈から差別主義者認定を受ける

政治・社会

埼玉県知事選 野党統一候補が朝鮮学校無償化に反対「拉致問題、核など我が国の脅威が継続」→共産党界隈から差別主義者認定を受ける

大野氏の応援に入った共産党議員

 25日投開票の埼玉県知事選、野党統一候補として出馬した大野もとひろ氏は16日、匿名の質問サービス「Peing質問箱」で朝鮮学校の無償化について聞かれ「拉致問題や非核化など、我が国に対する脅威と問題が継続する中で、補助は困難です。」と答えた。

拉致問題や非核化など、我が国に対する脅威と問題が継続する中で、補助は困難です。他の私学と同様の補助を提供するには、上記の問題が必要と粘り強く訴えてまいります。

 これに対して大野氏を支援する共産党支持者らから「差別主義者」などと批判の声が上がっている。野党共闘といっても、共産党埼玉県委員会だけが自主支援としているのはこういった政策面での違いがあるからだろう。

大野氏は拉致議連に所属していた

 共産党支持者が勘違いしているようだが、野党統一候補といっても国民・立憲・社民の各県連が「支持」で、共産党県委員会が「自主支援」でどの政党も推薦は出していない。政策面で一致しているという共闘ではないのだ。
 また、大野氏は参院議員を辞職するまでは国民民主党に所属しており、北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟(拉致議連)に所属していたのだ。旧民主党系の議員には思想や政策を超えて拉致問題に取り組む議員も多く、大野氏もそのひとりだ。

 また、大野氏の応援団長とされる上田清司知事も朝鮮学校が拉致問題に関与した朝鮮総連の配下にあるとして無償化は困難という主張をしている。その上田知事の後継であることは明白な選挙において、自主支援しかしていない共産党が朝鮮学校の無償化など確約できるわけがないのだ。

 国政で話し合いが進んでいる立憲民主党と国民民主党を中心とした野党統一会派でも、日本共産党には声がかかっていない。参院選での野党共闘で立憲と国民が厳しい選挙区で苦戦する中、共産党だけは戦わずして幹部が比例当選するという理不尽な構図も浮き彫りになった。
 もう共産党が上から目線で野党共闘を主導する"ふり"にも限界がきているのだ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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