
迷惑記者の妄言に小野田大臣が塩対応。
19日、小野田紀美経済安全保障担当大臣の記者会見で、いつもの迷惑記者が永住権について長々と質問し大臣から「言葉に気を付けて欲しい、永住権ではなく永住許可です」と指摘をされています。
記者は当時の安倍総理がニューヨークでの演説で「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」と発言したことが永住権問題の原点で、中国人に悪用されていると自説を開陳していますが、これは実際の発言をかなり歪曲した切り取りです。
会見の様子に続いて公判では、この安倍総理の二つのスピーチが、本当に移民を呼び込むものであったのか実際の映像とともに検証解説します。
永住権と永住許可の違い
相変わらず小野田大臣に粘着する水間記者ですが、自身のブログでは永住権と永住許可は同意であるとしていますが、なぜ小野田大臣がこの言葉に拘るかを理解していません。確かに一般的には同意とされてますが、政治的には永住権と表現すると憲法で保障された権利と混同され、国籍を変えぬまま日本人と同じ権利を有していると解されるからです。
一方で永住許可というのは「引き続き10年以上日本に滞在していること」や「独立した生計を営める資産・技能があること」が条件とされ、いわば日本の援助なしでは生きていけない人は永住できないということです。
解釈の問題も含まれるので、必ずしも区別されるものでもありませんが、少なくとも日本の制度として「永住許可」となっているので、普遍的な権利と制度上の権利の違いには留意しておく必要があるでしょう。
安倍スピーチは別の話だった
この会見で気になったのが、水間記者が安倍総理の2013年と2017年のスピーチを永住権問題の原点と断定していることです。しかしこれは正確ではなく、かなり歪曲して切り取っていると言わざるを得ません。
まず2013年ニューヨーク証券取引所でのスピーチです。
これは日本のプロ野球ヤクルトのバレンティン選手が王貞治のホームラン記録を更新したことと、日本からアメリカに渡ったイチロー選手が日米4000本安打を達成したことに言及し「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」と述べたものです。どう解釈しても移民の話ではありません。
バレンティンが日本で活躍していることだけならまだしも、イチローがアメリカで活躍したことは日本への外国人移入とは何の関係もありません。だから水間記者は「その発言は嘘だ」と指摘されているわけです。
次に2017年の第23回国際交流会議「アジアの未来」晩餐会でのスピーチです。
これも移民ではなく人材の受け入れです。クリエイティブな世界に世界の有能な人材を呼び込もうという取り組みで、高校生の10か月滞在も5年で1000人という狭き門です。
水間記者はアニメ業界が永住に悪用されていると主張しますが、日本でアニメーターとして活動するには母国での学習に加え日本での専門学校に通い高度な技術を習得し、そこからさらに就職活動で厳しい競争があります。
アニメ業界の人出不足は過酷な労働環境と低賃金だけでなく、スキルを持った人間が確保できない人材不足も深刻です。誰でもできる単純労働ではないので、ただ外国人がふらっとやってきて働ける環境にはありません。
安倍政権以降の自民党が移民政策を取っていると批判されているのは事実ですが、少なくともこの二つのスピーチは移民に関するものではありません。
高度な技術が要求されるアニメーターなどプロフェッショナルへのグリーンカードや、バレンティンのようにメジャーよりも日本にマッチした有能な選手や、イチローのように世界的な名選手が国境や国籍を問わず活躍したという話です。
永住や移民の問題を取り上げるなら、もっと他にネタは転がっていると思うんですが、安倍総理や小野田大臣を絡めることで注目を集めようというのは、ジャーナリズムとして如何なものかと思います。
ほんと小野田さん、いつもご苦労様です。


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