
嘘を言ってるのは誰なのか?
昨年の総裁選と今年の衆院選で、高市陣営が野党を中傷する動画の作成を依頼し大量に流されたとされる文春報道で、実際に会議音声とされるものを高市総理が確認し、疑惑を向けられた公設第一秘書にも確認したうえで「秘書本人かどうか、あのような音声を元に判断することは難しい」「違和感がある」との答弁を行いました。
5日の参議院予算委員会で、立憲民主党の岸真紀子がこの問題を追及した中での答弁ですが、とにかく質問が下手で無駄に30分近くも時間を使っています。委員長の指名部分をカットし、理事の協議時間を30倍速に編集し18分程度に短縮しています。
皆さんはこの質疑を見て誰のが本当のことを言ってると思うか?質疑の後には解説も付け加えていますので、併せてご覧ください。
堂々巡りの質疑、野党も手詰まりか?
この質疑を時短編集するのも相当苦労したんですが、生中継でこれを見ていた人は相当イライラしたでしょう。岸議員の要領を得ない活舌最悪の質問と、秘書を信じたいという感情が前に出てしまう高市総理のとりとめのないやり取り。
この岸議員は3年前の総務省文書問題で、当時の高市総務大臣にオラつく態度が大炎上し、このチャンネルでも145万回も再生されたことで、かなり物言いには気を使っているので、くどい言い回しになってます。
まず多くの人が勘違いしているのが、文春が今回公開した音声は公設第一秘書の声である可能性が高いと言われている一方で、動画で公開されていないので、会話の相手が問題となっている松井氏かどうかも確証がありません。
会議は中傷動画の依頼等ではなく、有権者の意見を政策に反映するという全く違う音声で、参加者もチーム関係者らとの会議とされているので、秘書が相手を問題の松井氏と認識していたかも疑問です。
少なくとも松井氏は秘書には会ったことがない、中傷動画の依頼を受けたこともないと明確に証言しています。サナエトークンで話題となった溝口氏も、自身は会ったことがあるが、松井氏と秘書はオンラインでしか接点がないと説明しています。
この話は高市総理の周辺で、何やら頑張っちゃっう人たちの問題と、野党を中傷する動画の問題がごっちゃになっています。そもそも大量に中傷動画を作って選挙に影響したとされるアカウントが、実際にバズっていたという話も聞かないので、松井氏が勝手にやらかして総理サイドに恩を売ろうとしたと見るのが妥当な気もします。
動画の内容も「中傷」とされていますが、少なくとも野党に対しては論評の範囲であり、虚偽ではないので公選法上の問題は無いと思うし、事実であってもそれを摘示すると名誉棄損になるということくらいでしょう。それでも政治家が、虚偽事項公表ではない事実の摘示で名誉棄損を訴えるのは恥ずかしいことなので、野党も追及の手が鈍くなっているのでしょう。
一方で公設秘書の全面否定の仕方は、逆に疑惑を深める結果となっているという指摘も一理あって、数ある会議の中の参加者の一人が松井氏だったかもしれないくらいの余地は残しておいた方が無難でしょう。
とにかく自民党の有力議員の周辺には有象無象が寄ってきます。これをすべて把握するのは困難で、記憶にないからと完全否定すると写真や動画が出てくるというのはデジタル社会の常です。
ちなみに私は誰と会ったとかネットで誇示するのは大嫌いなので相手の名前は公開してませんが、ここ数年の取材や調査で新規にお会いした国会議員や関係者は数百人にのぼります。はっきりいってこっちも相手を覚えていません。
いまは名刺の管理ソフトがあるので、会ったことがあるか?と聞かれれば答えられますが、オンラインでの面談は誰が参加していたかなんて答えられません。
こういう問題は野党の議員も分かっていると思うんですが、どうしても「接点があったら責任取るか」と接点そのものに問題が無くても、答弁の齟齬をめぐって言質を取ろうとします。
こういう複雑な問題を国会でやるのもどうかと思います。質問作法やルール、時間などの制約もあって、国会で無事解決した試しなんてありません。
委員会とは別に、院内で調査をするとか、ちょっと考えたほうがいいんじゃないでしょうか?
皆さんは今回の文春報道の真偽、国会でのやり取りについてどう思いましたか?ぜひコメントでご意見をお聞かせください。


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