公民権の問題は?N国、籠池元理事長の静岡4区補選の出馬断念 野党各党が統一候補の打診拒否→次期衆院選は出馬
政治・社会
NHKから国民を守る党の立花孝志党首は1日、衆議院静岡4区補選に出馬の意向を見せていた学校法人「森友学園」の元理事長・籠池泰典氏の出馬を断念することを明かした。野党各党に統一候補の打診を行ったが実現しなかったことが理由だという。籠池氏は次期衆院選で同党から出馬する。
参考:N国、籠池氏出馬せず 野党候補と同姓同名候補に差し替えへ 衆院静岡4区補選 – 産経ニュース
籠池氏の補選出馬は見送られたが、野党統一候補と同姓同名の田中健氏に公認を差し替えるという。田中氏は元江戸川区議会議員(当選5回)で、現在はN国党の浜田聡参院議員の政策担当秘書。
籠池氏の有罪判決の影響は?
出馬を断念した籠池氏に関しては、国の補助金をだまし取ったとする詐欺罪などで今年2月に大阪地裁で執行猶予のつかない懲役5年の有罪判決を受けている。これにより「公民権停止」となり出馬できないのではないかという憶測もネット上で見られたが、籠池氏は判決を不服として控訴しており確定判決には至っていない。よって、籠池氏の選挙出馬は可能となっている。
過去には鈴木宗男氏が、あっせん収賄罪などで有罪判決を受けたが控訴・上告中に衆院選で複数回当選している。他には田中角栄、中村喜四郎(現職)など同様の例がある。
鈴木宗男氏は最終的に上告を棄却され確定判決となり失職したが、公民権を回復した直後の衆院選は落選したが2019年の参議院選挙で日本維新の会から出馬し当選、現職となっている。
籠池氏も控訴中であり、最終的に争うことを断念するか実刑の確定判決に至るまでは公民権があり出馬は可能だ。ただし、確定判決で実刑を受けた場合は当選していても失職となる。
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