連合が共産党をボロクソに総括「野党共闘は綱領に基づく統一戦線の1つの形であり、共産主義社会実現のための手段」「共産主義を目指す勢力から批判されるゆえんは全くない」
衆院選で立憲民主党と国民民主党を支援した連合は16日、立憲民主党が日本共産党と「限定的な閣外協力」で一致したことが一丸となって戦うことの困難さを増長させたという統括をまとめた。
連合が衆院選総括「野党共闘は共産社会実現の手段」 – 産経ニュース
総括は「立民の候補者が立った一部の選挙区で『比例は共産党』と書かれた公選はがきが配られ、混乱もあった」と指摘。共産が掲げる「野党共闘」は「綱領に基づく統一戦線の1つの形であり、共産主義社会実現のための手段であることは明確だ」と強調した。その上で、「共産主義社会の実現を目指している勢力から、『野党共闘』の足を引っ張るなと批判されるゆえんは全くない」としつつ、「共産を含む野党共闘にはくみしないとの考え方を組織内部に徹底できたかは課題が残る」と振り返った。
合流が逆効果となった
野党共闘について官公労系産別は一定の評価をしているようだが、全体で言えば議席を減らしたという現実への統括が鮮明になった。組織内で圧倒的多数を占める民間産別の反共姿勢は、衆院選の敗北を受けてさらに強まったと言えるだろう。
昨年の立憲民主党と国民民主党の合流も、大きな塊を作って連合が一丸となって支援するはずが、立憲民主党側が共産党との関係を解消できなかったために、行き場を失った民間産別と関係の深い議員らが新・国民民主党に集中した。これにより、大同小異で立憲民主党に参加した旧・国民民主党系の議員らが共産党と連合の板挟みになり衆院選で苦戦する結果となった。
共産党側はこういった連合の姿勢に激しく反発しているが、旧民主党勢力が連合の支援を受け非自民反共産で政権奪取したとこを考えると、共産党と連合では実績も実力も桁が違う。共産党にできることは候補者を下げることくらいであるが、実際の選挙の現場で体力を使っているのは連合の若者たちである。街頭演説の現場に椅子を用意しなければならないような老人を共産党がいくら集めたからと言って、それでは選挙は戦えない。
ここ最近の志位委員長の取り乱しっぷりを見ても、もう"勝負あった"としか言いようがない。
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