【動画】石破茂の告白「防衛庁長官のとき中国人民解放軍の青年将校に自衛隊の機密以外すべて見せるよう命令した」
安倍総理の辞任に伴う自民党総裁選の行方が連日報じられているが、マスコミから「国民の人気が高い」と持て囃される石破茂・元幹事長が、日本を訪れた中国人民解放軍の青年将校に自衛隊内部をすべて見せていたことはあまり知られていない。
石破氏が自衛隊内部を人民解放軍に見せたのは、小泉内閣で防衛庁長官を務めていたときのことだ。前回総裁選の出馬会見(2018年8月10日)で、その時のことを語った動画が残っている。
要は、いかにして相手を理解するかということであって、安全保障でもそうでした。私は(防衛庁)長官のときに、人民解放軍の陸海空の青年将校が参りました。私は自衛隊に対し、機密以外はすべてみてもらうように命を下しました。それを見た上で、日本が中国が侵略しようとしているか判断してくれと申し上げました。そういうような相互理解、認識の共有、国益を踏まえた上でのそういう信頼関係の構築は、日中間に限らず必要なことだと承知をしております
(動画1時間26分48秒から)
石破を持ち上げる野党は過去を思い出せ
当時のことを「長官」と表現していることから、2002年9月30日から2004年9月27日に小泉内閣で防衛庁長官を務めていたときのことだ。当時の中国は国防予算が極めて不透明であったが、明らかに軍事費が増大していることが問題視されていた。
石破氏は人民解放軍に自衛隊内部を見せた理由について「日本が中国が侵略しようとしているか判断してくれと申し上げました」と呑気なことを言っているが、中国が日本を侵略してくるとは思わなかったのだろうか。近年、尖閣周辺へ侵犯を繰り返す現状を見るに、石破氏の認識の甘さは、この日本を中国の脅威に晒したと言っても過言ではない。
こういった認識の甘さがある一方で、野党支持者らからは与党内から政権に物申すヒーローのように祭り上げられているが、自民党が民主党に政権を奪われ下野するまでの2000年代後半には保守論客としてテレビに多数出演し、外交や防衛問題では自民党を代表して論戦を展開している。当時のイメージは「極右」であり、特に軍事オタクであることなどがクローズアップされていたことを忘れてはならない。仮に石破氏が総理になったとすれば、野党はその極右ぶりを思い出すことになるだろう。
ようするに誰が総理になっても「自民党」であり、野党の思い通りにはいかないのだが、うっかり人民解放軍に自衛隊内部を見せてしまうような政治家が総理になるのは余りにも恐ろしすぎる。
※本記事は2018年8月11日の有料記事を基に、現在の政治状況などを書き加えたものです