【激怒】近藤和也「小さい話か!」茂木大臣「撤回しろ!」トランプ政権が日本のゲームをパクった?認識を巡り国会で激論【KSLチャンネル】



 お互いにキレています。

 ホワイトハウスがトランプ政権の政策を宣伝する無料ゲーム集「Arcade」の告知動画で、ソニーのPlayStationやセガ、任天堂などの起動画面を模倣していた問題で、日本企業の価値が棄損されているとして、28日の衆議院外務委員会で会派・中道の近藤和也議員が茂木外務大臣の対応を巡り怒りを露わにし、大臣も発言の撤回を求めて応戦するバトルに発展しています。

ただ抗議すればいいのか?

 近藤議員の怒りはトランプ政権に向けられていたということでしょうが、これを止めることができない外務省への不満も相当あるのでしょう。事実としてアメリカでは国境の壁を作るテトリス風のゲーム「Build the Wall」に対して、テトリス社が著作権侵害との認識を示したことで、そのゲームは削除されています。

 一方で茂木大臣にしてみれば、このことを「小さなこと」と認識しているような言われ方には我慢がならなかったようで、かなりの不快感を示しています。明確に抗議をすべきという近藤議員の言い分も理解はできますが、著作権は日本政府ではなくソニーやセガが有しているもので両社が沈黙している以上は、外務省が勝手に動くこともできないでしょう。

 また交渉術としても安易に抗議して削除を求めると、こちらの求めにホワイトハウスが応じるかどうかというターンに入って、相手にボールを渡してしまう結果になります。日本企業の価値が棄損されているというよりも、世界的にはホワイトハウスの見識が疑われているという状況なので、日本が土俵に上がるべきかどうかは難しいところです。

 日本のゲーム産業に誇りを持つ近藤議員の怒りもご尤もではあるのですが、これによってソニーやセガに実害が出ているかと言えば、関係者の名誉感情の部分しか考えられないので、何かを求めて動くこと自体が相手の思う壺で、トランプ大統領の性格上は交渉の材料くらいにしか思わないでしょう。

 一部ではこの質疑を、近藤議員が理不尽で茂木大臣が怒っているという単純な構図で見る向きもありますが、近藤議員の言い表しようのない怒りの感情と、個人の感情ではなく外務省としての立場と外交戦略を考える茂木大臣の間で認識のズレが生じた機微な部分もあるのではないでしょうか?

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