苦情で撤去されたミニストップの無断駐車対策、逆に画期的と絶賛される
政治・社会
写真:朝日新聞ウェブ版に記載された車両近影
東京都府中市のミニストップの店舗駐車場で、無断駐車対策として自ら用意した車両のタイヤをロックして「外してほしかったら4万ください」などと書いた貼紙がされていたことが話題になっている。違法駐車対策のフェイクであったが、目撃者がツイッターに写真をアップしたことを契機に、ミニストップのコールセンターに苦情が寄せられたために今は撤去されているという。
参考:ミニストップ店員の無断駐車対策に批判 用意した車に…:朝日新聞デジタル
しかし、この対応についてネット上では苦情を入れた方がおかしいという声が圧倒的多数を占めている。
無断駐車に罰金請求はできない
最初に目撃して投稿した人や、それを見た人が「やりすぎ!」と憤るのは当然のことだろう。
無断駐車に対して、一般人が罰金を請求する根拠はなく、請求するには訴訟を起こして損害賠償を請求する権利しかないからだ。法的根拠のない請求に際して、タイヤをロックして移動を制限することで、相手側が高額な罰金を払わざる得ない状態にしていることからして、逆に店側の違法性が問われかねない状況だ。
ただし、これは被害者が存在しないフェイクである。ネット上では従業員側に同情する声で溢れ、この手法を画期的な有効手段として称える声ばかりだ。
問題は、無断駐車をしていない一般客までもが、不安になるような過激な文言や、強制的な手法が含まれていたことだ。画期的ではあるが、こういった苦情や客の不安感を勘案すると、やはり撤去は致し方ないことなのかもしれない。
おそらく、ネット上で話題になった原因は、朝日新聞が事の本質を記述せず「ミニストップ店員の無断駐車対策に批判」とミニストップ従業員が一方的に批判されているかのような、血も涙もないようなタイトルを付けたことだろう。
結論、朝日新聞が悪い。
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