元ＳＭＡＰのテレビ出演にジャニーズ事務所が圧力？公取委が注意←応じた民放の責任をジャニーズ出演の報道番組はどう伝えるのか

2019年7月17日マスコミ・報道

　2016年12月に解散したSMAPの元メンバーのうち、退所し独立した3人をテレビに出演させないように民放に圧力をかけた疑いがあり、公正取引委員会は独占禁止法に違反する恐れがあるとしてジャニーズ事務所に注意を行っていたことが判明した。
　現在、草彅氏がNHK「ブラタモリ」でナレーターをしているが3人に民放レギュラーはない。
出典：元ＳＭＡＰ３人の出演に圧力か ジャニーズ事務所に注意 公取委 | NHKニュース

　解散後に独立したメンバーの番組が次々と打ち切りになり、ジャニーズ事務所からの圧力が噂されていたが、状況的に見ても間違いなさそうだ。

圧力に応じた民放の責任も重大

　圧力とは何だったのか？
　容易に予想できるのは「退所の3名を使うならジャニーズのタレントを他番組にも出演させない」といった内容だろう。確かにジャニーズの人気で視聴率が保たれる番組も多く、音楽番組以外にもマルチな活動をするタレントが増えている状況でジャニーズとの関係悪化は致命的だ。

　一方で、限られた電波を独占的に使う民放各社が特定の事務所の圧力に屈し、それに応じることで自己の利益を保とうとしていたならばその責任は重い。17日のTBS「NEWS23」ではこの問題を速報で伝え、キャスターの星浩氏は「TBSも調査しなければならない」と苦言を呈している。

　民放がこの問題に取り組むには各社が足並みをそろえて調査を行う必要がある。仮にジャニーズの出演が困難となった場合、一部の民放だけが抜け駆けのようにジャニーズの圧力に応じ続けジャニーズの出演を独占することにもなりかねないからだ。また、ジャニーズの人気タレントを報道に使っている番組が、これをどう報じるかも注目すべき点である。

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