
国民民主党の玉木雄一郎代表が2日の会見で、辺野古の抗議船転覆事故を受けて文科省が同志社国際高校に対して、教育の政治的中立性を定めた教育基本法に違反すると認定したことに「文科省は正しい」とコメントしています。
この問題で他の野党は、文科省の判断を一斉に批判しているようですが、会見動画のあとに解説をしますので最後までお付き合いください。
他の野党は文科省を一斉批判
極めてまっとうで正常な反応だと思います。
共産党を皮切りに、参議院立憲民主党などが文科省を一斉に批判し始めましたが、通常の平和教育が委縮する必要もなく、また委縮するような学校が存在するのかも疑わしいレベルです。
玉木代表も言及していますが、沖縄の基地問題がどうこうという問題ではなく、特定の政党や党派が主体となっている政治活動で、しかも違法の認識がありながら、金銭を受け取って何も知らない学生を乗船させ、わざと海保を挑発して海上チェイスをやっているような連中と、広島長崎で平和活動する人たちを同一視するのは失礼です。
私は広島県で育ちましたが、原爆に関する教育に右も左もなかったし、校内では一部で反日的なことを言う教師もいましたが、広島市での現地研修では原爆の惨禍を直視することが中心で、思想的な教育はなかったです。
もしそこで特定党派の平和行進や活動に強制参加をさせられるようなことがあっても、それは通常の平和教育ではないとして外部から指摘を受けるだろうし、内容によっては自治体や文科省から指導も入るのは当たり前です。
これで委縮すると言っている人たちは、罪の意識があるから不安になっているわけです。これまでも文科省が同様の対応をしたことが無いという屁理屈を言っていますが、それは平和教育そのものを否定するどころか文科省は推奨してきたからです。二度と原爆の惨禍に人類がさらされないように、核のない世界を願うことを文科省は否定していないどころか、同じ思いだからです。
核兵器に対するスタンスは様々でも、核を人類に使用することや広島長崎の惨禍を肯定する人なんていないわけだし、原爆資料館を訪れることは世論を二分していません。
一方で沖縄の基地反対運動は、世論が二分する問題で一方の言い分だけを採用して、その活動に参加させ生徒が考える余地すらなかったわけです。その独善的で過激な思想が結果的に罪のない生徒の命を奪ったわけで、これを指導しなかったら文科省はいつ指導するんだということです。
事故の原因究明と教育内容は分けて考えるという尤もらしいことを言う人が多いですが、警察の捜査や司法の判断はそうでしょうが、政治や行政ではそうはいきません。
事故の原因は偏向教育で、偏向教育の結果として事故が起きて生徒が死亡しているわけだから、ここを完全に切り離すことはできないでしょう。
この文科省の対応について、立憲・共産・社民・れいわが教育行政への介入だと国会でも批判を展開していますが、冒頭で亡くなった高校生へのお悔やみとご遺族へ寄り添うということを述べれば、その後は何を言ってもいいという風潮が本当に醜悪だと思います。
2日の立憲民主党・石橋通宏議員が特に酷くて、文科省が辺野古の研修旅行についてまとめた報告書について「極めて断片的なものをつなぎ合わせて無理くり今のストーリーを作っている」と批判しています。
参考:「無理くりにストーリー」立民・石橋氏、辺野古事故で同志社国際高への文科省指導を批判 – 産経ニュース
文科省が同志社から聞き取りをして、関係者の証言などをまとめた報告書はご遺族の綴ったnoteとも見解は一致していて、どこに作られたストーリーがあるのか示しもせず、ただひたすら感情的に文科省を批判する姿は醜悪という意外に表現のしようがありません。この石橋議員の質疑を動画で取り上げようかとも思いましたが、本当に見るに堪えないもので、これを関係者が見たらどれだけ悲しむか考えると取り扱うことに戸惑いが生じるものです。
玉城デニー知事がご遺族のnoteを読んでない訳がないのに、さも読んでいなかったように言及を避けたことが批判されていますが、この石橋さんも読んでいないわけがありません。
玉木代表の今回のコメントはご遺族のnoteを意識して引用したものと思われます。
ご遺族は文科省の報告書について以下のように評しています。
文部科学省の報告について 2|辺野古ボート転覆事故遺族メモ
賛否分かれる内容や、現在進行中の政治的問題について教育で取り上げる場合、どちらか一方に偏った情報が提供されないように配慮することは、本来あって当然です。教育現場が萎縮する必要などありません。生徒と共に多角的視野で取り組むことを願っています。
石橋議員や他の野党議員の国会での発言は、このご遺族の見解を真っ向から否定するもので、どのあたりが寄り添っているというのか、理解に苦しむものです。
玉木代表のコメントが普通の感覚であり、高校生が死亡するという事故まで起きているのに、まさか野党から文科省批判が出てくるとは思いませんでした。平和平和と叫ぶ人たちほど、人の命を軽視して己のイデオロギーを優先させる危険思想だとよくわかった事例でもあります。


コメント