
中道改革連合の熊本地震募金の写真が捏造ではないか?と話題になっています。
問題となっているのは中道改革連合公式Xが10日に投稿した写真で、小川淳也代表の持つ募金箱には「令和6年能登地震」または「令和6年能登半島」と書かれているように見えます。これに対して、過去の募金風景を使いまわしたのか?そもそも募金は行っておらずAI生成されているのではないか?など様々な指摘と憶測があったようです。
【投稿画像の訂正】
周囲に写った方々のプライバシー保護のため、AIを用いて画像加工を行った際、募金箱の表示まで誤って改変され、「能登半島」と読める内容になっていました。
加工後の確認が不十分でした。
実際に8月7日の有楽町で使用した募金箱には、「令和8年… pic.twitter.com/SXSB357zQR
— 中道改革連合 公式 (@CRAJ2026) August 11, 2026
党公式Xは「周囲に写った方々のプライバシー保護のため、AIを用いて画像加工を行った際、募金箱の表示まで誤って改変された」として、AI加工前の写真を投稿しています。その写真では問題なく「令和8年熊本地震」と書かれています。
再現可能か検証してみた
しかし、AIのハルシネーションで文字化けすることは珍しくありませんが、令和6年能登という実際に起きた過去の災害と文字が置き換わるというのはあまり聞かない事例です。文章としてのハルシネーションで誤った回答をすることならよくありますが、画像としての文字が判読が難しい不鮮明なまま置き換わるというのは稀なケースでしょう。
捏造だとは思いませんが、どうしてこんなデタラメな写真を投稿してしまったのか、さまざまな視点で実験と検証をして原因を探ってみた結果、ほぼ一致する現象が起き原因が特定できたので、その検証過程を解説したいと思います。
まずこの写真については見た瞬間に違和感があったのですが、縦写真にしてもアスペクト比が微妙にズレていてるように見えます。普通はスマホの写真は4:3のアスペクト比が一般ですが、この写真は16:9というワイド画面を縦にしています。スマホの設定で16:9も可能なのですが、インスタ用にスクエアに変更する人はいても、16:9に変更する人はほとんどいないでしょう。
YouTube動画もそうですが、PCモニターもテレビも基本的に16:9なので、動画を縦にすると9:16となります。ただ違和感を感じるので、試しに画像編集ソフトでアスペクト比を確認してみましたが、どうやら16:9の縦動画を後からトリミングしている痕跡があります。中道公式Xが投稿した写真は1206×2106で微妙に幅が広いので、本来の1185×2106の9:16の写真の上下をほんの少し21ピクセル分トリミングしているということになります。これは手動で切り取りしたか、スマホで全画面スクショしたことによって機種特有のアスペクト比で保存されたときに起きる現象です。おそらくこれは縦型の動画をスクショしたものでしょう。
広報がスチールカメラで撮影せず、縦動画のスクショを使っていることには呆れるしかないですが、それをAIで加工して誤魔化そうとするからこうなるんです。
党公式Xは「周囲に写った方々のプライバシー保護のため」と聴衆の顔の部分にぼかしを入れただけかのように説明していますが、最初の投稿と再投稿を見比べると画質に違いがあるようです。最初の「令和6年能登」になった写真は明らかにAIによる高画質化が行われていて、これは顔にぼかしを入れる作業では並行して行われません。
顔にぼかしを入れるのは画像の上にぼかしを重ねる作業で、一方の高画質化は画像そのものを改変してしまうもので、そういう指定をしない限り勝手には行われません。おそらく顔にぼかしを入れる前に高画質化の処理を行っていて、その処理の際に「令和8年熊本」が「令和6年能登」に修正されたものと思われます。
しかし冒頭でも指摘しましたが、実際に起きた過去の災害に文字が置き換わるというのは本当に珍しく、普通は実在しない文字や象形のような形に誤って修正されます。
これも画像編集ソフトで実験してみました。
まず最初に通常の高画質化処理を行ってみました。結果は画質は向上しましたが、募金箱の文字が修正されることはありませんでした。

中道公式Xが投稿した画像は、通常の高画質化処理よりも画質の向上度合いが高いようなので、次は有料ポイントを消費する高度な処理を行ってみました。しかし、これでも令和8年熊本の文字が置き換わることが無かったので、さらに今度は一度高画質化処理した画像に重ねて、再度の高度な高画質化処理をしたところ「令和3年熊本」と変換され、地震の「震」という部分も実在しない文字に変換されています。

やはり高度な処理を行うと不鮮明な文字をAIが予測して変換することはあっても、実在する災害をあてはめることは私が使う処理ソフトでは起きませんでした。
そこで、まさかとは思ったのですが、AIと言っても編集ソフトやアプリの機能ではなく、ChatGPTやGeminiにアップロードして丸投げしてる可能性もあるので試してみました。
これがドンピシャでした。同じプロンプトでも毎回違う文字で「鳥取地震」などに変換したりしました。

さらにChatGPTのうちの1回が、募金箱の文字を「子育て社会の真ん中」と勝手に書き換えました。これは画像の人物が中道改革連合の小川淳也代表であることをAIが認識して、そこからキャッチフレーズを生成して書き換えたということです。

またGeminiでも、プロンプトで「募金箱の文字を令和6年能登地震に書き換えて」と指定すると不完全ながら「令和6年能登半島地震」と書き換えます。プロンプトは「令和6年能登地震」であったのに、実際にあった災害と認識して「半島」という文字を勝手に加えています。

この結果から、中道公式Xは、動画か何かから切り取った粗悪な画像を専用ソフトやアプリではなく生成AIにアップロードして丸投げしたということが分かります。さらに指令となるプロンプトがデタラメだった可能性もあります。そもそも聴衆のプライバシー保護が目的と説明しながら、その写真を生成AIに丸投げして預けてしまっているのは本末転倒でしょう。
追記:シンプルなプロンプトで中道と同じ画像が再現可能でした

とにかく広報が無能なのか、この日の有楽町での街頭演説では元公明党の議員も含めて多くの所属議員が撮影してSNSにその様子をアップしていますが、党公式が誰よりも素材を撮っていなくて画質も悪いというお粗末さです。
小川淳也代表が募金箱を持った写真は別の方がSNSに投稿していますが、どうして党の公式がスチールで押さえていなかったんでしょうか。小川代表の個人アカウントがフェイスブックに投稿した動画を切り抜いた画像をそのまま流用するとか広報として考えられない愚行です。
これにより一部では依然として「小川代表の募金活動は捏造」と言われる始末です。演説中の代表はジャケットを着ていませんが、募金中の代表はジャケットを着ていることから、別の角度からも捏造疑惑がかけられているようです。
単純に小川代表は実は早い段階で現場に到着していて募金活動し、髪型の具合などからも当日の写真であることは間違いなく、登壇前にジャケットを脱いだということなんですが、それを証明する広報写真がほとんど存在せずあらぬ疑惑をかけられているわけです。
高市総理に随行する政府の広報が、高価な機材を使って編集も凝っていることをプロパガンダ動画だと批判する前に、まずは代表の随行にスチールカメラを持たせて、有権者に中道改革連合の主張と活動を理解してもらえる努力をしてはどうでしょうか。効果的な広報をプロパガンダだなんだと批判して、いざ自分たちの広報が派手にできなくなるといういつもの野党らしさです。自民党の政治資金パーティーを批判して、自分たちがやりにくくなって資金が底をつき、結果的に政治資金パーティーを党内で推奨することになった苦い経験から、何も学んでいないのでしょうか。
いずれにしても今回の募金捏造疑惑は、だらしない広報が一般人の写真を生成AIに飲み込ませるというおバカ案件が原因です。立憲時代も含めてよくわからない会社に何億円も払って広報を委託した結果がコレです。
お金をドブに捨てるようなものです。


コメント