袴田さん再審取り消しで暴言「死んでくれるのを待っているのですよ。」兵頭正俊が政権批判に利用する投稿
作家(たぶん)の兵頭正俊が暴言を吐いている。
1966年に起きた強盗殺人事件で死刑が確定し、2014年の静岡地裁の再審開始決定で釈放された元プロボクサーの袴田巌さん(82)の即時抗告審で東京高裁が地裁決定を取り消し、再審請求を棄却したことに対して「死んでくれるのを待っているのですよ。」と無神経な投稿を行っている。
死んでくれるのを待っているのですよ。それで謝罪もせず、金も払わないつもりです。日本の司法は中世といわれるゆえんです。総理が安倍でなかったら、ここまで堕落はしなかったでしょうが。政権交代後に、司法とメディアの改革が必要です。https://t.co/oIn59JJRIL
— 兵頭正俊 (@hyodo_masatoshi) June 12, 2018
慮ることより自分の感情が優先
兵頭正俊の投稿は、東京高裁が再審請求を棄却したことに抗議する意味であったが言葉のチョイスが悪い。引用している落語家・立川談四楼の投稿では「袴田さんは82だぞ。長期化を免れない裁判の中で死なせるつもりか。」とあるが、これは袴田さんの健康状態などを考えると、早急な名誉回復が望まれるという思いから出た言葉だろう。
何ということか、東京高裁は袴田巌さんの再審を認めなかった。支援者やボクシング関係者の長い活動の果てに掴み取った再審への道だったが、検察と裁判所は面子のために「どうあっても袴田さんを犯人にしたいのだ」と思わざるを得ない。袴田さんは82だぞ。長期化を免れない裁判の中で死なせるつもりか。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) June 12, 2018
兵頭正俊と立川談四楼の言葉は意味としては同じ。
だが兵頭正俊は言葉のチョイスが悪い。
さらに続く言葉も「総理が安倍でなかったら、ここまで堕落はしなかったでしょうが。」と袴田さんの人権を政権批判に利用するという下劣さが滲み出ている。
袴田さんの置かれた状況や気持ちを慮ることより、政権を批判する憎悪が優先されてしまっている。ここまでくると「優先」されているよりも、自分の中にある「憎悪」を制御できていないのではないだろうか?
※輪島功一氏も同様の発言をしているという指摘があったが、輪島氏は会見で「袴田さんが死ぬまで待つつもりか」と長期化することを批判しているのであって兵頭の発言とは質も思いも違う