中山恭子議員、日本のこころ支部解散前日に政党交付金2億円を移動→「日ころの政治活動を引き継ぐ目的」
希望の党の中山恭子参院議員が、代表を務めていた日本のこころを離党した昨年9月25日、同日に設立した政治団体などに政党交付金約2億円を移動していたことが政治資金収支報告書から判明した。
中山氏は昨年9月13日に日本のこころ代表に再任されたが、2週間も経たない25日には離党届を提出、小池都知事率いる希望の党への参加を表明した。この翌日に自身が代表を務めた「日本のこころ参議院比例第二支部」は解散したが、その前日に設立した政治団体「経綸の会」に政党交付金1億7千万円を寄付として移動している。
昨年9月に日本のこころを離党した中山恭子参院議員が、自ら代表を務めていた党支部の解散前日、政党交付金約2億円を同じ日に設立した政治団体などに移していたことが30日に公開された昨年分の政治資金収支報告書などでわかった。党や党支部は解散したら交付金を国に返すよう法は定めている。直前に動かしても違法ではないが、中山氏はその後、希望の党に参加しており、識者は、法の趣旨に反する行為と指摘している。
出典:中山恭子氏、党支部解散の前日に交付金2億移動 : 社会 : 読売新聞
旧民主系が繰り返す手法ではあるが
法的に交付金の返還が必要となる党支部解散直前に資金を移動することは、旧民主党系の離合集散でも繰り返され問題視されている。民進党も中山氏が希望の党に参加した際と同時期に、立憲民主党や希望の党から衆院選に出馬する候補者個人に寄附という形で資金を移動させている。
ただし、民進党の場合は同党が分裂する形でそれぞれが出馬しているのに対し、中山氏の場合は個人的な離党。参加した希望の党は保守を標榜していたが、構成するメンバーは政治的に対立していた元民進党議員が中心であった。これを「日本のこころ」で得た政党交付金を「希望の党」に移動したと考えれば倫理的に問題がある。
この件に関し中山氏は「(会は)日本のこころの政治活動を引き継ぐことを目的に設立しており、その資金として支部から寄付を受けた」と説明している。
出典:中山恭子氏、党支部解散の前日に交付金2億移動 : 社会 : 読売新聞
この中山氏の説明の通り、希望の党参加より前に「経綸塾」を立ち上げており、衆院選後も中山氏と日本のこころは連携して政治活動を行っている。
↓昨年11月のツイート
「経綸塾」は中山代表時代に中山恭子塾長で企画を始めたものでした。
中山先生離党後も、政治塾を通じて後人を育てる、同じ目標を持つ仲間たちと出会うという中野代表・中山先生共通の目標は変わりませんでしたので、中山塾長のまま「日本のこころ」後援で「経綸塾」を実施することになりました。— ここりん(公式) (@nipponkokoro) November 16, 2017
確かに、日本のこころの政治活動を引き継いだとも言える内容だ。しかし、旧民主党系が繰り返す同様の手法を批判してきた保守層にとっては複雑なものがあるのも事実だろう。
関連:中山成彬氏の非礼投稿で中山恭子議員の呉竹会講演が断られる、首相応援の投稿削除も公認リストに名前なし
関連:速報!鈴木まりこが小沢・山本太郎の自由党から立候補、ビジネス右翼だった?