立憲の中村喜四郎さんがウレタンマスクで30団体をアポなし訪問、共闘不可の京都では勝手に共産党の穀田恵二を1区統一候補に指名
立憲民主党の中村喜四郎衆院議員(茨城7区)が市長選を控えた7月下旬、横浜市内の自民党に近い30団体をアポなしで訪問していたことを朝日新聞が報じている。若手の青柳陽一郎、中谷一馬議員を引き連れた中村氏はノーマスクに等しいと言われるウレタンマスクを着用している。
中村氏は「こういうときは団体の管理職や事務局長に応対してもらうんだ」と指南し、若手2人は「勉強になります」と大きくうなずいたという。こんな非常識な行動を勉強して何になるのだろうか?
昨日の朝日新聞朝刊の4面にも下記の記事が載りました。#中村喜四郎#朝日新聞#横浜市長選挙https://t.co/pPwDdaQ1Q8
— 中村喜四郎 事務局 (@KishiroNakamura) August 24, 2021
野党共闘不可の京都で「掟」を破る
中村氏はかつてゼネコン汚職事件に絡み逮捕許諾請求を受け、国会会期中に逮捕され実刑判決を受けた人物だ。ほとんど国会活動をせず地元回りをして「無敗の男」の異名をとるが、直近3回の衆院選では公明党の推薦を受けて当選している。どう考えても立憲や共産党が嫌いそうな人物像であるが、この中村氏が今では小沢一郎氏とともに立憲の選挙指南役となっているのだ。
ただし、民主党時代からの「掟」には疎いようで、24日には共産党の穀田恵二衆院議員(京都1区)の地元事務所を激励に訪れ「私が今日、参りましたのは、オール野党の勝利と穀田さんの勝利を訴えに来たのです」「与野党を超えた信頼のあつい穀田さん。もともと最も保守を自認する私も全幅の信頼を寄せています。国会、共闘の先頭に立つ穀田さんをぜひ京都1区で勝たせていただきますよう、心からお願いします」と勝手に野党統一候補のように扱っている。
参考:中村喜四郎衆院議員が京都の共産党事務所を来訪。「京都一区、こくた勝利を」と、熱く訴えていただきました | こくた恵二site
京都では歴史的に共産党との共闘は絶対に行わない「掟」があり、一方的に共闘を求め外部に発信する穀田氏には立憲の府連代表である泉健太政調会長も不快感を示している。
参考:立憲・泉健太政調会長「日本共産党京都府委員会という組織は全く信用できない」比例復活連続8回の日本記録保持者である共産・穀田恵二を野党統一候補とする打診に不快感
京都で共闘ができないことは参院京都選挙区の福山哲郎幹事長も同様の考えを示しており、福山幹事長は1996年に京都1区から出馬したことが政治家としてのスタートだ。穀田氏を統一候補とすることを幹事長も到底認めるとは思えず、これまでの全ての選挙で共産党と闘ってきたことを会見でも述べている。
立憲民主党としては京都1区に候補者を立てることを断念していないが、穀田氏としては同選挙区のライバルであった自民党の伊吹文明氏の引退を受けて、これまで連続8回比例復活という恥ずかしい日本記録の更新をストップさせたいのだろう。党内序列により比例1位で復活は確実なのだが、補選出馬で辞職した宮本岳志氏の返り咲きと、宮本氏の辞職で繰上になった現職・清水忠史氏の比例復活枠を確保するためには、何としても自身が選挙区当選しなければならない。他にも近畿ブロックには党一押しの渡部結氏などもおり、穀田氏の責任は重大だ。
立憲民主党としては共闘不可の京都で譲る理由などなく、共産党側の一方的な事情で話が進んでいくことに反発は必至だ。中村氏の激励を定例会見でニヤニヤと笑いながら話した穀田氏への不快感が爆発するのも時間の問題だろう。
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