初鹿明博議員が辞職へ　タクシー内わいせつ行為で不起訴処分も批判止まず、放置した立憲民主党の責任は？

2020年10月20日政治・社会

　タクシー内で女性にわいせつ行為をしたとして昨年12月に書類送検され、その後に不起訴処分となっていた初鹿明博衆院議員が辞職する意向を固めたとANNが伝えている。既に支持者らには意向を伝えており、今月26日の臨時国会召集前に衆議院に辞職願を提出するという。

初鹿明博衆院議員が辞職の意向わいせつ行為で不起訴処分も“けじめ”、再出馬も【ABEMA TIMES】
　関係者によると、初鹿議員は20日夜に支援者を集めた会議を開き、今月26日に召集される臨時国会の前に議員辞職する考えを伝えた。次の選挙には出馬しないという。ただ、将来的に再び出馬することも念頭に、まずは、議員辞職をしてけじめをつけたいと説明しているという。

放置してきた野党の責任

　初鹿氏の問題は民進党時代に知人女性をホテルの引っ張り込もうとする姿を週刊誌に撮られ、取材に対して「みんな奥さん以外に、はけ口を求めていると思うよ」と発言したことで青年局長を解任された。立憲民主党が結党された直後には、過去にタクシー車内で女性にわいせつ行為をしていたことが報じられ、役職の内定取り消しと停止処分6か月という甘い処分のまま党に留まり続けた。このタクシー車内でのわいせつ行為で2019年12月になって書類送検されたことで立憲民主党を離党することとなったが、立憲民主党は党として処分など対応を行わなかった。

　今年9月に不起訴処分となり、初鹿氏はツイッターでの政権批判などを再開したが全く受け入れられず批判が多く寄せられていた。これまで立憲民主党が何も対応せず、最終的には自ら辞職の道を選ぶこととなった。こと与党の問題となれば「離党すれば済む話ではない」と大騒ぎする野党が、被害女性の感情も考えずに放置してきた罪は重い。

　初鹿氏は今月10日まで街頭活動や戸別訪問を行うなど政治活動を継続していたが、やはり世間の冷たい視線には耐えられなかったのだろうか？近日中に会見を開く予定もあるようで、何を語るか注目したい。

続報：初鹿明博議員が辞職願提出「告訴したい方がいれば受理され、必ず書類送検される。とはいえ・・・」言い訳がましい

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について】