アイドルが暴露「れいわ新選組への投票を強要された」デビュー曲は政治的歌詞、メンバー号泣【KSLチャンネル】

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 大阪を拠点とするアイドルグループのメンバーが、プロデューサーの男性から特定政党への投票を強要されたとXで明かし波紋が広がっています。
強要された投票先は、れいわ新選組であることをプロデューサーの男性が参院選投開票日の翌日に明かしており、現在は削除されているが「指示通りに投票したか確認する」というXの投稿を行っています。



歌詞に政治的内容、メンバー号泣


 投票の強要についての法的問題は後ほど解説するとして、アイドルグループ「きょんきょん」を脱退することを発表したメンバーの麗木憑(うららぎつき)さんの主張では、投票先の強要だけでなく、デビュー曲として用意されていた楽曲『鏡の中のパピリオン』で政治的な内容が含まれ一部のメンバーが「歌いたくない」と泣き出したようです。
 歌詞はプロデューサーの男性の作詞らしいのですが「鏡の中のパピリオンを燃やしてしまえ!」という不穏当な内容が含まれます。パピリオンというのが万博のパビリオンを意識しているとしたら、大石晃子さんの影響を強く受けているようにも見えます。
蝶のような耳をした犬種「パピヨン」のスペルを日本語読みするとパピリオンと読めなくもない(アメリカにパピリオンという都市もある)ですが、おそらく万博のパビリオンをパピリオンだと勘違いしているものと思われます。
 なんというか、れいわ新選組の支持者らしい普通の人には理解できない発想お持ちのようです。歌詞の全体的なイメージとしては欅坂の『サイレントマジョリティー』と『ガラスを割れ!』とかなり意識しているようで、なんだか寒気がします。

投票の指示は罪に問われにくい

 本題の「投票先の強要」について話を戻しますが、ポイントはどれほどの強制があったかということです。単に投票の依頼と解される範囲であれば問題ないが、優位な立場を利用して投票をさせ、それを断ることでアイドルに不利益が生じると感じさせる内容であれば、強要の罪に問われる恐れもあります。
 また投票先の確認も、断ることができない強制性が認められるかどうかで判断が分かれるでしょう。今回の事案では投票所で投票先を指示したものではないので、投票干渉の罪には問われません。
 一方で、地位を利用して投票先を聞きだす行為は憲法に反する行為です。憲法では「すべての選挙における投票の秘密は,これを侵してはならない」と定められていますが、憲法は最高法規ではあるものの、行為を罰するものではありません。
(公選法の投票の秘密侵害罪では一般人は適用外)
 プロデューサーの男性は事実無根と否定していますが、今回の告発を受けて関連投稿を削除しているようで、そのなかでは投票先の指示を認めています。

 れいわ新選組が事案に関与しているとは思えませんが、こうやって手前勝手な正義を押し付け異論を許さないやり方は、れいわ新選組の体質そのものと言えるでしょう。

 以前、大石晃子さんの地元大阪で活動する男性が、近隣で迷惑行為を繰り返し最終的には道路交通法違反の疑いで逮捕された際は「れいわの構成員や職員ではない」「現時点でこのかたに関する情報がない」と冷たく切り捨てていましたが、今回も知らない人が知らないところでやったと切り捨てると思います。

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について
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