辞めない石破総理に国民・榛葉幹事長「詰む前に投了を」将棋に例える 一方、国民民主党も千葉県連問題など問題山積【KSLチャンネル】

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 国民民主党の榛葉幹事長は1日の会見で、石破総理が辞任しないことに一部の野党からは「往生際が悪い」という声尾があることについて問われ「将棋の名人は完全に詰む前に投了する、棋譜を汚さない」と辛辣な評価をしました。
 そういう国民民主党も、なかなか党内問題を解決できないことが指摘されているわけですが、そのあたりの解説の前にまずは会見での発言をご覧ください。


国民民主党も問題山積


 石破総理が往生際が悪く潔さを微塵も感じられないというのは事実なんですが、本人は8月15日の戦後80年談話を出すまで絶対に辞めないでしょう。期待外れだった総理がレガシーに拘るのは、いい加減にやめにして欲しいんですが。
 以前の動画でも解説しましたが、セオリーとしては総裁選をやった勢いで解散総選挙というオプションは持っておかなければならないので、今すぐ辞めるということがベストであるか疑問が残るのも事実です。

 一方で立憲民主党の野田代表は、このタイミングでの解散を恐れて内閣不信任決議案を出さないことを早々に決めています。フルスペックの総裁選をやらずに、このまま選挙に突入すれば自民党は議席をさらに減らすかもしれませんが、立憲は自民党から離れた票の受け皿にはなれないので、また参政党と国民民主党が躍進するだけで立憲にメリットはないと見ているのでしょう。
 大連立も否定し不信任案も出さないということは、立憲は現在の無責任野党が居心地がいいということです。

 では国民民主党はどうでしょう。今回の榛葉幹事長の発言は的を射ているともいえますが、大幅な議席増を達成した成果の反面、候補者選定プロセスに起因するトラブルが絶えず、千葉県連のパワハラ問題に公選法違反問題など党内の問題は解説していません。パワハラ問題も公選法違反問題も、どちらも同じ岡野純子衆議院議員が関係するもので、こういった謎の特別扱いが国民民主党執行部にはあるわけです。

 これを解決しないまま選挙をやろうにも、小選挙区制の衆議院選挙では候補者も多くなるので、稚拙な候補者選定でまたトラブルが発生するのは目に見えています。

 往生際の悪い石破総理を批判するのもいいですが、本当に辞任されたら国民民主党はどうなるのか?そこを考えるべきではないでしょうか。

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について
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