【暴力革命】参政党への演説妨害を容認?共産党・田村委員長は慌てて撤回の会見を開くも過激な抗議行動は否定せず【KSLチャンネル】

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 共産党の田村智子委員長が22日の会見で、過激な一部の党員が参政党の街頭演説を妨害していることを容認しました。25日になって撤回したという産経新聞の報道もあり26日には緊急で撤回のための会見も行っていますが、あくまで市民の行動に言及したことを撤回しただけで、妨害行為を容認したことは撤回していません。

 あくまで党としては暴力を否定し言論で対抗するとしながら、党員が行う過激な抗議活動を容認するというのは、かつての暴力革命路線と同じです。
 まずは会見の様子をご覧いただきますが、一部でヘイトスピーチについてセンシティブな言葉を用いている部分はカットしています。また、この会見では他にも聞き捨てならない委員長の発言もあったので後ほど解説します。


共産党の現場は厳戒態勢


 大音量で演説を妨害しているのも、女性議員に中指を立てているのも共産党員であることを公言する人物によるもので、行動を共にしているのは単なる党員ではなく共産党の講師も務める人物です。これを市民の行動として容認するのはありえません。

 右翼団体による行動を例に挙げて、共産党員の抗議行動をそれと同様の行動であるとするのも矛盾していて、実際に山添拓政策委員長が右翼団体の街宣車に対して「妨害行為だ」とマイクを使って抗議する場面も私は見ています。
 自分たちがやられて困ることを、対立する他党にはやっていいという理屈は通りません。

 また、共産党の幹部が登壇する街頭演説では警察が厳戒態勢で警備し、過激な行動をとれば制圧される状況にあります。岡山駅前に田村委員長が来た時も、警察は右翼団体の妨害を阻止するために駅前大通りを封鎖するための移動式バリケードと車両停止装置を用意しています。実際に使用されることも珍しくありません。

 自分たちは警察に保護されておいて、警備が手薄な参政党への過激な妨害行為は容認するというのは都合よすぎませんか?

 過激な妨害行為もさることながら、参政党支持者でもない一般の若者が立ち止まってビラを受け取っただけで執拗にヤジるなど、反差別でもなんでもなく党勢が衰退する共産党が対立する新興勢力に嫌がらせをしてるだけです。

参政党のヘイトスピーチはなかった?

 この会見では他にも参政党に関する質問がありましたが、田村委員長は参政党を極右排外主義として規定したうえで、ヘイトスピーチと戦うという姿勢を示しています。しかしその流れで、参政党以外の団体が行うヘイトスピーチと同一視して話す場面がありました。



 参政党が外国人に「日本から出ていけ、いらない」と主張したわけではなく、他の団体が行うヘイトスピーチを参政党への抗議の理由にするのはちょっと苦しいんじゃないでしょうか?
 これも25日になって「参政党のことではない」と否定していますが、だったら例に出すべきではないし、参政党のヘイトスピーチが確認できなかったのであれば、謝罪して妨害者を止めるべきです。

 参政党関係者の発言には疑問を感じる部分が多いのも事実ですが、3年以上も参政党を取材して露骨なヘイトスピーチを現場で聞いたことは一度もありません。

 そもそも参政党を排外主義とするのは無理筋の批判で、党員の中には海外生活で国際結婚し、日本に海外出身の家族を連れて帰ってきている人もいます。公職選挙の候補者だけでも複数人が外国籍の家族と日本で暮らしていることが確認できます。
 参政党が外国人は日本から出ていけなどと街頭で叫ぶ、露骨な排外主義であるはずがありません。国策としての移民政策に反対することは、いま日本で暮らす外国人へのヘイトスピーチではありません。
 ろくに取材もせず、端から批判ありきで粗探しする姿勢の既存メディアはこういった部分を知らないのでしょう。参政党の躍進が情勢調査によって判明しるまで、ろくに現場にも来ず来ても遠巻きに見ているだけだった人たちの情報とはこんなものです。我々が党員と交流しながら、リアルな活動を取材している現場にはいなかったオールドメディアほど、参政党を批判する傾向にあるわけです。

暴力革命路線と同じ主張

 田村委員長もオールドメディアの情報を鵜呑みにしてるだけで、参政党と関係のない団体の露骨なヘイトスピーチを例に挙げるのが精一杯で、記者からの質問にしどろもどろです。

 選挙で負けると先鋭化して暴れだす。表面上は平和的解決や対話の姿勢を装いながら、民主的な選挙で大敗し対立政党が躍進したことを党への攻撃とみなす。これが共産党が堅持する、いわゆる敵の出方論であって、破壊活動防止法に基づく調査対象団体である理由です。
 かつての武装闘争においても、分派した過激な分子によるもので党の方針ではないと言い訳をしていますが、今回の騒動も共産党員による暴走を容認しながら党の方針ではないと逃げているわけです。
 その実、共産党は党員らの暴走に期待をしており、それを咎めることができないわけです。田村委員長に100年の歴史を持つ党を平和的に統率する能力がないことは明らかで、それでいて周囲にナメられまいと強さをアピールする過程で、横暴さと理不尽な強権を振るうわけです。

 党員の高齢化も著しく、かつてのように党を挙げての武装闘争は無理そうですが、現代においてはほんの一部の若者の暴走が世の中を暴力でひっくり返してしまう危険性もあるわけです。

 3年前の夏になにが起きたか?
 あの事件が左翼にとっての成功体験になっているのなら、到底言論とは言えない過激な行動が行きつく先は想像に難くないでしょう。

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について
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