立憲民主党によるCLP資金提供問題で調査報告書公開→番組出演者による調査と一方的な言い分の羅列、新情報なく福山氏は自民党批判

政治・社会



 公共メディアを謳いながら立憲民主党から約1500万円の資金提供を受けていたChoose Life Project(CLP)が28日、外部専門家による調査報告書を公開した。
調査報告書[PDF]


報告書ではなく言い訳の羅列

 驚いたことにCLPが依頼した外部専門家とは、元朝日新聞のフリージャーナリストである浜田敬子氏と、弁護士の⾺奈⽊厳太郎氏のことで両名ともCLPでの番組出演歴がある。

 内容的には全く目新しい情報もなく、これまでCLPと立憲民主党の福山前幹事長が語っていた"言い分"そのままで、資金提供のスキームについての聞き取りに対しても、博報堂と制作会社を仲介していることによる2社の取り分などについては一切語られていない。ただ「博報堂を通すことになっている」「CLPに口座がなかった」というこれまでと同じ説明にもならない言い訳が展開されているだけ。

 関係者の証言もただひたすら「メディアとの認識が無かった」「疑問には思わなかった」というこれまでの主張そのままで、福山氏に至っては悪びれる様子もなく、自民党とテレビ局を批判するというサイコパスかと疑うような内容で読んでいて気分が悪くなった。

 とても報告書と呼べるような内容ではなく、後半に示された番組出演者アンケートも身内を庇うような解答ばかりで見るに堪えない。調査結果としてCLPの役員については責任が重いとされているが、クラウドファンディングの返金をするのみで特に責任の取り方については言及されていない。なによりも税金が投入される公党の立憲民主党に対しては完全に無批判で、ただ福山氏の言い分を聞いているだけで的確な質問が行われた形跡もない。

 まずは、番組制作に一切関わってない外部専門家に再依頼することからやり直しだろう。問題発覚から半年も経過して、参議院選挙が終わったこのタイミングで出してくるのも不誠実だ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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