榛葉幹事長も呆れてボヤく!尖閣諸島のモグラを衛星で調査?環境省の答弁に山田吉彦議員は失笑「ヤギも見えない」【KSLチャンネル】

尖閣諸島の生態系について、国民民主党の山田吉彦議員が20日の外交防衛委員会で環境省の調査状況について質問しています。山田議員と環境省の認識には齟齬があるようで、同席した榛葉賀津也幹事長は環境省の答弁に「その答弁なら俺でもできるよ」とボヤく場面がありました。
センカクモグラの謎
環境省の荒唐無稽とも思える答弁に呆れるわけですが、衛星画像や船上からの観察で生態系調査ができるわけありません。山田議員がドローンで調査した際もヤギの観察すら難しかったということで、センカクモグラやサワガニのデータを取ることなど不可能です。
尖閣のヤギは1970年代後半にたった一つがいが持ち込まれたことから野生化し、あっという間に数百頭に増えたわけですが、一般的にヤギと言えば雑草を食べているイメージですが、実際には木の枝や葉、樹皮や根まで食べてしまいます。
限られた地域で大量のヤギが植物の再生速度を超えて食害しているので、土壌が保水力を失い崩落したり川が枯渇してしまっている状況で、上陸調査や保全が行われていないのは致命的です。
こうなるとセンカクモグラや昆虫などへの悪影響は避けらません。特にセンカクモグラは1979年に採集されたメス1匹が確認されているだけで、そもそもの個体数が多いのか少ないのかも分かっていません。採集例が1件のみということと、尖閣の面積からして些細な環境変化で絶滅してしまう可能性もあります。
尖閣に上陸できない理由
こういう危機的な状況と分かっていながら環境省が上陸調査を渋る理由はただひとつ、尖閣の領有権を主張する中国への配慮です。環境省の答弁では上陸せずとも把握できるとしていますが、一切の上陸をしないという判断の説明になっていません。
自治体の調査でも政府がすべて上陸不許可としているのは、外交的リスクだけでなく中国海警局の船が常態的に航行していることから、安全確保が難しいということもあります。海上保安庁や防衛省が協力したとしても、偶発的な衝突の可能性も否定できず上陸は難しいというのが現状です。
日本固有の領土であるのに、他国に配慮して近づくこともできないというのはおかしな話で、これでは中国により実効支配の既成事実化をされる危険性もあります。
最近は尖閣上空に無人機を本格投入していますが、攻撃力はないので中国からすればなんてことありません。領有権を持つこっちが遠慮してるから、中国は好き放題やってくるわけで、自衛隊を配備してアチラにご遠慮願うのが筋でしょう。
政府がモグラすら守れずヤギに支配された島を、中国が日本の領土と認識するわけもなく、ただ口先で「日本固有の領土です」と謳うだけでは領土は守れません。










































