【取材レポート】倉敷市議選、事務所クラスター発生は結果にどう影響したか?NHK党はどうなった?【マガジン77号】
KSLマガジン
選挙直前に現職が新型コロナウイルスに感染し事務所クラスターが発生していたことが判明した倉敷市議会議員選挙。17日の告示日は各陣営で対応が分かれ、大規模な出陣式を行う候補もいれば、事務所に人を集めることを避け街頭から活動を開始する候補者もあった。
24日の投開票結果を見ると、案の定ではあるが支援組織を有する候補者が圧倒的に有利に働いたようで、選挙戦で市民に訴えるタイプの候補者は票を伸ばすことができず、落選した8名は全員が新人であった。(定数43、候補者数51)
NHK党は票を伸ばせず落選、その要因は?
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、筆者は17日の告示日のみ倉敷入りしたが、倉敷駅周辺でも演説と選挙カーに遭遇する機会は他の選挙に比べて少なく静かなスタートであった。現職国会議員も事務所クラスターが発生した選挙への応援は避ける傾向にあり、知る限りでは地元倉敷を地盤とする立憲民主党の柚木道義議員とNHKから自国民を守る党の浜田聡参院議員が演説に立っただけで、政党の支援を受ける候補でも派手な応援は見られなかった。
投票率も前回の42.73%から35.38%と大幅にダウンし、先述のとおり自粛ムードの中では現職と組織票を持つ候補が圧倒的に有利で、新型コロナに感染し重体となっていた矢野周子氏が前回より票を落としながらも本人不在のまま再選している。
筆者は初日にNHKから自国民を守る党の立花孝志党首と浜田聡参院議員が応援に入った越智寛之候補の取材を行ったが、県外からも支持者らが集まり第一声には30名から40名が集まっていた。残念ながら越智氏は当落ラインに遠く及ばず落選したが、この結果はNHK党の課題を浮き彫りにした形となった。
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