東京新聞・望月衣塑子記者不規則発言問題はどれほどの罪か? これから起こり得る業界への影響と弊害【マガジン216号】

KSLマガジン



 入管法改正案の採決が行われた6月8日の参議院法務委員会で、東京新聞の望月衣塑子記者がヤジを飛ばすなど不規則発言があったことが問題となっている。日本維新の会の鈴木宗男議員によると前週の委員会でも立憲民主党の石川大我議員の質疑に声を上げていたようで、思わず声が出たというわけではなく故意に審議や採決を妨害し影響を与える意図があったものと思われる。

 東京新聞の取材記者として記者記章を使って入室していたわけだが、実際は元朝日新聞記者が運営するユーチューブチャンネルのキャスターとして初報を伝えるなど、東京新聞の規則にも触れる行動であった可能性もある。

 この行動が多方面から批判される一方で、体を張った取材として評価する者もいるようだが、はっきりいって迷惑なことこの上なく二度と政治の現場には顔を見せてほしくないというのが筆者の本音だ。

取材者への信頼が失われた

 望月記者は批判されつつも一部からカルト的支持を得てプラスになると感じているのかもしれないが、望月記者のやったことは先人が長年にわたって築いてきた取材者の信頼を一瞬で崩壊させる暴挙である。我々が政治の現場を取材するにあたって、特別何か資格や許可を得ているわけではなく、報道の自由・取材の自由を守ろうという政治側の配慮と、その信頼を損ねてはならないという取材側の自制で成り立っている。だからこそ現場では品位と礼節を重んじる必要があるのだ。

 取材者は品位と礼節を重んじ政治活動の現場において、一般人の模範となる行動をとることで優先的に取材エリアを確保でき政治家本人への接触の機会も得ていることを忘れてはならない。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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