前代未聞の不正か?国民民主党の岡野純子議員に演説標旗”偽造”の公選法違反疑惑が浮上→ありえない言い訳で大炎上中【KSLチャンネル】

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 参院選の終盤、国民民主党にとんでもない疑惑が浮上しています。

 国民民主党の岡野純子衆議院議員が、候補者に1枚だけ交付される演説標旗を偽造し、候補者とは別の場所で応援演説を行っていたのではないかと日刊ゲンダイに報じられています。
参考:参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿|日刊ゲンダイDIGITAL


 事実であれば本人が議員辞職するだけでは済まされない、かなり悪質な行為で党公認の他の候補にも疑惑の目が向けられる事案です。

錯誤があったと説明も・・・


 公職選挙法では同時多発的に演説ができないように、演説標旗を候補者に1枚だけ交付し、演説中はこれを見えやすい場所に掲げなければなりません。岡野議員は千葉県選挙区の小林さやか候補を応援するために本人とは別行動で、偽造したとみられる演説標旗を掲げて演説をする写真をSNSにアップしたところ、選挙区候補の応援なのに演説標旗には「全国比例」と書かれていることを指摘されます。

 本人は錯誤があったとして写真を削除しましたが、選挙において演説標旗の取り違えなど起こりえません。標旗の番号からして、同党から全国比例で出馬している川崎みのる候補の標旗に小林さやか候補の名前を書いて偽造しているようです。
 全国比例は活動範囲が広いため6枚の演説標旗が交付されますが、そのうちの一枚を入手しているわけです。選挙区候補は千葉県の選挙管理委員会から交付され、全国比例は霞が関の総務省内にある中央選挙管理委員会で交付されるので、選挙区候補用の標旗と混同することはありません。

謝罪は日刊ゲンダイのアカウントに

 岡野議員は自身のタイムラインではなく、日刊ゲンダイのXにぶら下げる形で疑惑に対する釈明を行っています。


 標旗の取り違えなど起こりえないので、この説明で納得する人などいないでしょう。日刊ゲンダイが報じるまで、これを公表していなかった千葉県連の体質も相変わらずで、岡野議員のパワハラ疑惑も解決せぬまま参院選に突入してこういう騒動を起こすのは異常です。
 県連公式の釈明も岡野議員の投稿をコピペしたもので、社会人としての常識すらないのかと呆れてしまいます。
参考:日刊ゲンダイ25/07/16の参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑について – 国民民主党千葉県総支部連合会オフィシャルサイト

標旗の仕組み上ミスは起こりえない

 千葉県選挙区は定数3で、国民民主党の小林さやか候補は当落線上で激しく競っている状況です。この状況から抜け出すために演説標旗を偽造し、複数個所での演説をしていたという疑いの目で見られるのは当然でしょう。

 川崎みのる陣営が全国比例用の標旗を渡すときに、候補者名の部分を記入せずに渡しているとしたら、川崎陣営も偽造に関与したことになります。演説標旗は選挙活動の必須アイテムであるため、その所在は常に確認管理されています。しかも岡野議員は運動員腕章も川崎候補の全国比例用を使っているので、標旗だけを取り違えたというわけではなく、これが川崎候補のものであることを認識していたことになります。


 また選挙区候補には1枚しか交付されないため、候補者ではない岡野議員が小林候補の標旗だと誤認することもありえません。接戦となると応援弁士と候補者が別行動で活動することは普通にあるわけですが、その際にかならず演説標旗の所在を確認し、応援演説後には速やかに返還しなければ候補者が次の演説を行うことができません。演説標旗はこうやってリレーするもので、岡野議員が応援演説をするときには小林候補から標旗を受け取り、使用後はすぐに返すわけだから複数存在すればその時点で発覚するはずです。

 さらに小林候補は千葉県の選挙管理委員会から標旗を交付されたら、まず名前を書いて使用可能にし第一声の演説が始まるわけです。候補者の名前を書いていない標旗など存在するわけがなく、岡野議員が間違って川崎候補の標旗に小林候補の名前を書くということも起こりえません。

 どう考えても錯誤など起こりえず、選挙を有利に展開するために標旗を偽造したという疑惑が生じるのは当たり前です。選挙後に演説標旗は選挙管理委員会に返納する必要がありますが、名前が違うことがバレないように、まさか紛失届を出すつもりだったのでしょうか。

 岡野議員はとにかく問題の多い人物で、これまでも支持者らから何度も苦言が呈されています。それでも玉木代表のお気に入りのようで、その地位は守られパワハラ疑惑でも党は結論を引き延ばしています。

 国民民主党は衆院選で躍進した一方で、ガバナンス不足が指摘されています。さすがに今回は離党勧告して辞職を求めてもいいと思いますが、どうなることやら。

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について
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