参政党の初鹿野議員は間違っていなかった!炎上した「教養を受ける」は正しい日本語【KSLチャンネル】

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 7月の参院選で初当選した参政党の初鹿野裕樹参議院議員が、自身のXで「参政党は議員になると、みっちりと厳しい教養を受けます。」と投稿したことで、日本語の使い方がおかしいと批判を浴びています。

警察では普通に使う言葉


 批判している人の意見では教養は受けるものではなく「深める」「身に付ける」と表現するのが正しいというものですが、警察では「教養を受ける」という表現が一般的で初鹿野さんは元警察官で、警視庁警務部教養課の所属だったので、この表現を使うことは何も間違っていません。
 漢文でも「教養を受ける」というのがあって、日本語としても正しいわけです。あまり一般的ではないですが、警察では教育課程のことを教養課程と呼び、様々な資料で「教養を受ける」という表現が使われています。
 各自治体での警察採用の案内でも「警察学校で受ける教養」という表現が多く、熊本県では「教養を受け」と記述されています。
参考:警察学校 – 熊本県ホームページ

条文でも教育ではなく教養

 立憲民主党の藤原のりまさ議員などは、かなりの嫌味を飛ばしちゃってますが、さすがにこれは謝罪しておいた方がいいと思います。


 この藤原議員を含め、意外にも弁護士資格を持つ人たちからの批判が多いようですが、警察法施行令の規定に基づき定められた警察教養規則では、「教育訓練施設」という部分を除き、表現としてはすべて「教養」とされています。
参考:警察教養規則 | e-Gov 法令検索
 「警察教養」「教養を実施」「教養を行う」「教養内容」といったように、一般的には教育と表現される部分は「教養」で統一されています。

 私も様々な場面で警察関係者と話すわけですが、とにかく専門用語や独特の言い回しが多く、むしろ一般的な言葉を見つけるのが難しいくらいです。とにかく曖昧な表現や行動を嫌うので、例えば私がある警察関係者に説明を行っていた部屋に、別の刑事が途中入室する場合も、姿勢を正し所属と名前を明かした上で「教示願います!」と許可を求めるなど、ただなんとなくでは行動しません。
初 鹿野議員に関して、こういう一般的ではない言葉を使うのはどうなのか?という批判なら分かりますが、初鹿野議員に「教養がない」とかドヤってる人たちこそ教養がないと思います。

 初鹿野議員は選挙中の発言やネガティブ報道などで、左派系の人たちから完全にターゲットにされているわけですが、一度でも自分たちが敵認定した人物は殴り放題のサンドバッグと思っているから、こういう雑な批判が出てくるわけです。
 違和感を感じたり知らない言葉に当たったら、まずは自分で調べてみるということもせず、脊髄反射的に批判しちゃう人はスマホやパソコンという文明の利器を使うようにしましょう。

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について
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