立民・阿部知子議員 小籔千豊のポスターを「グロテスク」と酷評←ルッキズムによる差別表現では?
厚生労働省が吉本興業に委託し制作された「人生会議」のポスターに、がん患者支援団体などから批判が寄せられ、自治体へのポスター発送が1日で中止される騒ぎとなっている。
https://www.youtube.com/watch?v=brE9DATqAzA
これに関して立憲民主党の阿部知子衆院議員は「あのグロテスクな厚労省の人生会議のポスター」と酷評する表現をツイッターで用いている。取りようによっては見た目による差別である。
昨日ツイッターに載せたあのグロテスクな厚労省の人生会議のポスター、現物を要求したら昨日の段階で配布をとりやめることが決まったと。人生会議って、どう患者さんに諦めさせるか、治療せずに死なせるかを誘導するための会議だったのかと思わせるほど配慮がない。どう生きることを支えるかは視野の外
— あべともこ(衆議院議員・神奈川12区・立憲民主党) (@abe_tomoko) November 27, 2019
特殊メイクではなく素顔
ポスターに不快感を示す声として「青みがかった写真で不安になる」などの声があることは事実だ。ふざけているという声もあるが、芸人として表情も豊かな小藪氏としては困ったり困惑した際に見せる表現のひとつである。特殊メイクでもない素顔です。
ポスターを見て「怖い」「ふざけているのでは」という感想を持つこと自体は悪くないが、その印象をダイレクトに『グロテスク』と表現してしまうのはモデルの人物に対する配慮が足らない。
阿部氏は医師でもあり、厚労省の進める「人生会議」に疑問を持つのは理解できるが、その政治的な思いを特定人物がメインになっている写真にぶつけるのは如何なものだろうか。
あのポスターはリアル
近親者の延命と最期をどう看取るかで苦悩し、一度は誤った判断を伝えてしまった経験のある筆者としては、あのポスターがうれしかった。こういった親子の会話はほとんどが冗談を交えないと行えず、いざ意思疎通ができない状態となったときに本当に自分の認識が正しいのか迷いパニックになるものだ。
そういった経験から、あのポスターを「ふざけている」と見るならそれは正解だと思う。家族なんてそうそう真剣に話し合いません。特に親父はふざけるんですよ。もし自分が意思疎通できない状態に陥ったとき、あのポスターのようなことを思うのではないだろうかと、いい意味で不安になり"人生会議"をする機会になるのではないか。
抗議した団体は「意識のない息子の前で冗談なんて言わない」と決めつけてますが、それはどうでしょうか?よほど上品な家庭ならまだしも、うちのような田舎者家族ならやりかねませんよ。
病気で家族を亡くした遺族が傷つくというが、そうなることを今はリアルに考えられない平和な家族に対する警鐘が目的である以上、あれは正しい啓発だったのではないだろうか。
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