検証!石川優実 著『#KuToo』でクソリプとして引用されたツイートに改変・改竄の指摘が多数 出版社が釈明も矛盾


検証!石川優実 著『#KuToo』でクソリプとして引用されたツイートに改変・改竄の指摘が多数 出版社が釈明も矛盾

 グラビア女優でライターの石川優実氏の著書『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』の中で、侮辱的であったり中傷をする「クソリプ」としてツイッターID付きで引用された投稿が、実際はリプライ(返信・直接言及)していないにも関わらず石川氏を罵倒した人物のように掲載されていることが判明した。本人らには掲載前に投稿の意図などの確認もなく、著書の発売後に気が付いたという。

 当サイトで掲載内容を検証したところ、クソリプとして掲載され、現在でも閲覧可能な投稿51件のうち、実際に石川氏にリプライを送っていたのは12件しかなかった。それ以外の39件は投稿者が石川氏のアカウントには関与しておらず、単独投稿もしくは他のアカウントへ投稿していたところへ、石川氏が引用リツイート機能を使って投稿したものだった。
 機能上は、最初の接触がほとんど石川氏側からという結果だ。

 著書の内容には様々な指摘がなされており「リプライを送ったことがないのにクソリプとして掲載されている」「ネット記事を引用したのに、その部分が消され石川氏へのクソリプとして掲載」「リプライしたようなデザインで掲載しているがリプライはしていない」など、引用の要件を満たさない改変があったというものがほとんどだ。
参考:#KuToo 石川優実氏、引用RTをクソリプとして捏造して著作を出版【追記】同様に引用RTで「クソリプ」扱いし、さらに文章を改竄して内容の趣旨を改変した例も発覚 – Togetter

 この批判に関して当サイトで担当編集者に電話取材をしたが有効な返答はなく、最終的な書面での取材にも「著作権上認められた引用」という簡素な回答のみで、リプライに見せかけて掲載したことや改変については答えなかった。編集者側から当サイトへの情報提供依頼には応じているのに。

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出版社と編集者の弁明に多数の矛盾

 ネット上で批判が起こっていることに対し、出版元の現代書館が29日になって声明を発表している。
参考:石川優実著『#KuToo』について 読者のみなさまへ

 ここでも担当編集者と同じように「著作権法上、ツイッターの引用が認められている」という釈明が中心になっており、リプライもハッシュタグも付けていないアカウントを「クソリプ」として掲載した経緯や、一部で改変が見つかっていることへの説明が不十分だ。
 出版社と編集者の説明が矛盾、もしくは無回答であった部分を以下に指摘する。

クソリプの定義が広義の枠を超えている

 クソリプとは著名人などのツイッター投稿に対して、侮辱的であったり不快な言葉をリプライ機能で直接コメントを付けることをいう。だが、同書の58頁で編集部は一般的な解釈ではない独自の定義を記載している。

彼女へのリプライや引用リツイート機能による誹謗中傷、#KuTooのハッシュタグをわざわざつけたバッシングツイート -  いわゆる”クソリプ”が数えきれないほど投稿された。
出典:石川優実著『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』58頁

 ハッシュタグまで”クソリプ”と定義して、一種の報復措置としての著書掲載による晒しをするのは過剰反応と言えるだろう。そもそも石川氏にリプライを送っていたのは掲載された51ツイート中で僅か12件だ。リプライどころかハッシュタグすら付けていない個人の意見を”クソリプ”として掲載している例も複数見つかっている。

11/30追記 リプライを晒した章では上記の定義であるが、前書きの7頁では「1 クソみたいなリプライ(ツイッターの返信機能を使って、見当はずれな中傷的な投稿をすること)」と、返信機能に限定している

デザインと配置でリプライに見せかけている

 一般的に”クソリプ”とは以下のように、他人の投稿に無礼で無価値なコメント付けることを指す。

 一方、石川氏がリプライ機能を使った投稿は同書から1件も見つからず、すべてが石川氏側からの引用リツイートとなっている。

 それを同書では投稿者がリプライを飛ばし、それに石川氏がリプライで反撃したようなデザインとなっている。(投稿右下の画像参照)

 前述の通り、リプライもしておらずハッシュタグも付けていない投稿に対して、石川氏側から絡んでいっているものも複数ある。また、投稿掲載ページの見開き(右)には投稿への嫌味や報復掲載であることを匂わせる石川氏の文章がある。この内容のほとんどが相手からリプライがあったことを前提に書かれているような印象を受ける。

投稿を改変した理由に矛盾

 投稿内容の改変が指摘されたものの大半が、ネット記事を引用しコメントを付けたのに、記事の部分が消され石川氏へのリプライとして掲載されているというものだ。
 出版社はこれに関して以下のような説明をしている。

 本書におきまして、特にその「2 #KuTooバックラッシュ実録 140字の闘い」は、#KuTooの趣旨に賛同していない投稿、石川優実さんを批判する投稿について批評し考察する章となっておりますため、著作権法第32条の規定に従いまして投稿発言(リプライ以外も含む)を原文のまま引用し(割愛する場合は[…]を表記しております。著作物の中〈投稿内〉にリンクを貼った記事の見出しなどが含まれている場合は引用をしておりません。)、同第48条の規定に従いまして投稿者のアカウント名、URLを記載いたしました。
出典:石川優実著『#KuToo』について 読者のみなさまへ

 しかし、記事URLやタイトルの割愛で[…]が正しく表記されているのは5件中で2件しかない。残りの3件は何の表記もなく、割愛された部分は石川氏に不利になるタイトルやコメントもあった。結果的にこれが記事への反応ではなく石川氏への批判のように改変されたというのが投稿者の主張である。

 また一方で、問題なくURLやタイトルが記載されているものもある。割愛するかしないか、割愛した旨を表記するかは編集者の判断だったのではないだろうか。

 ちなみに上記の投稿は#KuTooに関わる記事の内容を引用し、投稿者は「辛辣w」としか書いていない。どう見てもクソリプではない。こういった記事引用をリプライと見せかけたケースは他にも見つかっており、掲載された投稿者が抗議する気持ちもわかる。

 担当編集者は当サイトの取材に対し「誤字脱字含めて”原文ママ”の表記を入れ、そのままを掲載している」と答えている。ただし誤字脱字がほとんどなかったようで”原文ママ”という付記は1件も見つかっていない。(一文字の誤字があったが著書内で注釈なしで訂正、これは転記時のミスだろう)

石川氏の投稿も改変されている

 検証で確認できたのは1件だけだが、石川氏のコメントが改変されているパターンが見つかった。

150頁掲載分で黒字部分が違う
掲載文
「女性の代表」ではなく、「靴で辛い思いをしている人達のために運動し、署名提出した代表」です。
性差別の問題を性差別の問題ということの何が気に食わないのでしょうか。
 ↓
ツイッター原文
女性の代表ではなく、靴で辛い思いをしている人達の声を集めた署名です。
性差別の問題を性差別の問題ということの何が気に食わないのでしょうか。

 カッコよく書き換えられているようにも見えるが、同書に掲載された方の石川氏のコメントは検索しても出てこなかった。また、掲載された石川氏の他のコメントで検索で出てこないものもあり、それらも改変されたか全く違うコメントだったのかもしれない、もしくは、最初から無かった?(ツイッターの検索が完ぺきとは言えないので難しいところ)

石川氏の投稿日が偏っている

 掲載されたツイートへの石川氏の反応(引用リツイート)をグラフ化してみると、6月に極端に偏っている。
石川優実 著『#KuToo』でクソリプとして引用されたツイートに改変・改竄の指摘 出版社が釈明も矛盾が多数

 集中している6月に注目すると、6月3日に署名を厚生労働省に提出した翌日から7月初旬までの石川氏の投稿が多く掲載されている。炎上したのだろう。(著書内で説明あり)
検証!石川優実 著『#KuToo』でクソリプとして引用されたツイートに改変・改竄の指摘 出版社が釈明も矛盾が多数

 担当編集者によると、この6月の時点では出版の話はなかったといい、よって掲載目的に引用リツイートを繰り返したわけではないと説明している。以下の投稿も別の本「シモーヌ」(現代書館から発売中)でモデルを担当した報告のようだ。

 だが、石川氏のこの時期の別のツイートに気になるものが見つかっている。

6月26日「何らかの形で仕事に繋がりそう」


7月6日「今クソリプ仕事で集めてるんです笑」

 大量の引用リツイートで反論した直後に「仕事」と投稿しているではないですか。編集者が付いたのは6月ではないが、かなり前から石川氏の頭の中で商用利用の案はあったのではないだろうか?
 担当編集者には「あなたもいっしょにツイートを集め原文のスクショを見てたのでは?共有ドキュメントのタイトルを石川さんが公開してますよ」と聞いてみたが、担当編集者は「よくわからない」を繰り返し共有ドキュメントの存在を最後まで認めなかった。

※11/30追記 6月下旬の一般人のツイートを参考にしている(著書内のツイート分類と酷似)

弁護士の監修はあったのか

 石川氏は裁判になれば出版社が対応するので自分は関係ないようなことを言い放ってますが、ツイート収集段階で編集者が付いていたから出版社に全責任がるという認識なのだろうか。

 文章で対価を得るライターを名乗りながら、最初の投稿は無責任すぎる。ここで挙げられている「弁護士」とは同書を監修した弁護士なのか、この本に限らず会社としてツイートの引用に見解を求めた弁護士なのかが不明だ。この点を担当編集者に電話とメールで質問したが答えはなかった。
 弁護士ならば必ず「改変せず意図は曲げないこと」と答えるはずだが。

まとめ 誠実に向き合う姿勢が大切

 あまりにも長くなったので、そのほかの指摘や疑問点は割愛する。
 石川氏も出版社も掲載された人物らの意図を一括りにせず、個別のケースで考えるべきだ。基本的に「無断転載」の法的な見解に拘っているようだが、問題視されているのは「デザインでリプライのように見せかけた」「記事引用を自分のコメントにされた」「ツイートの説明が一方的で決めつけ」「石川氏にリプライを送っていないのに、クソリプと決めつけられ、思想を嘲笑する文章を掲載された」など多岐にわたるのだ。

 少なくとも原文ママではなかったことが判明し、掲載時のリプライのマーク(棒線)も編集による創作であった以上、権利者の意図を曲げたり改変したという見方もでき、著作権法上の要件を逸脱しているという指摘も出てくるだろう。ツイッター引用の可否という単純な問題ではなく、個々のケースと問いに対して誠実に向き合って考えてみてはどうだろうか。
 無論、性差別や汚い罵倒には今後も対抗していけばいい。

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