顔写真の性別を変える「FaceApp」にご注意を!課金や規約問題だけではない、使い方ひとつで訴訟リスクも
AI技術を利用して写真を加工できるアプリ「FaceApp」の人気が高まっている。主にSNSでは顔写真の性別を変えたり、若返りや老化をさせて投稿することが主な利用方法となっている。
このアプリを巡っては過去に、利用規約で定められるデータの利用範囲が広範すぎて危険だという指摘があった。運営元は誤解を招く表現であったとして現在は規約の文言を変更している。ロシア製ということでデータがどう使われるか分からないという不安の声も多かったが、様々な検証などが行われた結果、過剰に反応し過ぎではないかという結論に落ち着いている。
規約問題が落ち着いて、ここ1か月ほどでツイッターを中心に爆発的な流行が見られたが、アプリの危険性というより、利用者側の誤った利用方法による訴訟リスクなども考えられるので以下に説明する。
他人の写真を無断で性別変更
アプリはあくまで本人写真を加工するというコンセプトなのだろうが、ここ最近のSNSでの利用方法として著名人の顔写真を無断で加工してアップロードしているケースが見られる。
まず、写真を無断で使用することそのものが違法であることは説明するまでもないだろう。所謂、肖像権絡みの抗議を受けたり、最悪の場合は訴訟を起こされることも想定される。特に「性別変更」を面白おかしく扱うことに関しては、性自認に対する個人の思いを踏みにじる最大限の侮辱と捉えられることもあるだろう。相手が例え政治家であっても、受忍限度を軽々と超える行為であることは想像に難くない。
これまでSNSにアップされた例を見る限り、AIは性別変更の際に一般的に好まれるような顔立ちにしているように感じるのが救いでもあるが、先述の通り性別を変えられることは見た目が良いか悪いかの問題ではない。
3200円の年間使用料が発生
これはこのアプリに限ったことではないが、無料期間中に解約の手続きをしないと料金が発生する。
この「FaceApp」に関しては、3日間の無料期間を忘れて3200円課金されてしまったという報告がツイッターで相次いでいる。ツイッターでみんなが使っていてダウンロードが無料であることから、一時的に使用するつもりで安易に利用したひとがほとんどだ。
課金の問題は自己責任で1年間解放された機能を使うことで納得できるかもしれないが、他人の写真を勝手に性別変更してSNSに投稿数するのは絶対にやめておくべきだ。例え政治家であっても、いつか誰かが訴えられるだろう。
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