安倍総理辞任で始まる合流新党地獄のシナリオ【マガジン48号】

 28日に安倍総理が突然の辞意表明。

 辞任理由が難病の再発ということで野党党首らは総理の体調を気遣うコメントを出しているが、一部の野党議員や関係者は「速やかに国民の信を問え」と解散総選挙を求めるなど鼻息が荒い。議員でもこういった政治音痴がいることは嘆かわしいことであるが、せめて党内で何が起きているかくらいは把握してからコメントして欲しいものだ。

 立憲民主党と国民民主党の合流で政界の話題はもちきりであったが、安倍総理の辞意発表でテレビもネットも話題は総理の後任予想に移行している。安倍総理がこのタイミングを狙って辞意を表明したわけでないが、立憲と国民の合流新党で一気に巻き返そうと画策していた野党にとっては最悪のシナリオに突入したことになる。

合流新党を埋没させる自民党の老獪な戦術

 このタイミングで安倍総理が辞意を表明したことが偶然だとしても、巨大与党として海千山千の自民党執行部は最も野党が嫌がるスケジュールを組んでくる。一部の報道によると後継となる自民党総裁を9月15日に決め、17日に臨時国会を召集して首班指名を行うことで決まりそうだ。

 この日程は合流新党で巻き返しを図る立憲民主党の枝野代表や、立憲の路線とは一線を画した新党を望む国民民主党の玉木代表にとってはあらゆる計画を無力化されたような衝撃だっただろう。特に合流新党側は致命的だ。