気を付けよう!ワシントン・タイムズは統一教会、大統領選で自称保守を釣る媒体【マガジン73号】

KSLマガジン

 混迷を極めたアメリカ大統領選もついに終結しそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大で通常では考えられない数の郵便投票が行われ、トランプ氏も「不正の温床」と批判したことから、不正投票の真偽を巡ってネット上でも激しい議論が繰り広げられた。

 不正の実態はさておき、どうしても不正を周知したいという一部の人間やメディアが流したフェイクニュースも問題視されたが、日本のネット保守界隈ではトランプ氏の窮地に際して見境なく情報を拡散し末期症状として「ワシントン・タイムズ」の真偽不明の記事などをソースにするようになった。


 この記事は根拠のない完全フェイクでありワシントン・タイムズは抗議を受けて記事を撤回している。アノニマスポストも「アンティファ」を「反ファ」と自動翻訳するなどデタラメだが、こうやって自称アメリカに詳しい連中がグーグル翻訳を使っている時点で信用してはいけない。

 ワシントン・タイムズとは韓国で創設された宗教団体「世界基督教統一神霊協会(統一教会)※当時の名称」の文鮮明が創刊した保守系の新聞で共和党を支持する論調が主だ。いくら保守系で共和党支持といっても、あの統一教会が創刊した新聞という認識があれば疑ってかかるべき媒体であるのだが、そもそもネット保守を煽動するまとめサイトなどは統一教会であることすら知らないのだろう。

大紀元は信ぴょう性よりも大義

 大統領選の混乱に乗じて日本で一気に知名度を上げたのが「大紀元(エポックタイムズ)」であるが、これは中国の気功団体「法輪功」の関係者が中心となって創刊したメディアだ。法輪功が弾圧された経緯から中国共産党に批判的で、チベット・ウイグルなどへの人権侵害や虐殺を積極的に取り上げることから、以前から日本のネット保守が引用する機会が多かった。

 しかし、この大紀元もワシントン・タイムズと同様に「大義のための情報」という信ぴょう性よりも思想的な発信を優先する傾向が強く、新型コロナウイルス関連で問題となったフェイクニュースの発信源とも指摘されている。

 ここまでの説明である程度の予想はつくと思うが、残念ながら日本の保守は韓国発祥の宗教や中国の問題に利用されがちなのだ。特に大紀元は反共であることから日本でも受け入れられているが、中国共産党を打倒したところで中国は中国であり、別の独裁的政権が誕生するだけだということは大紀元のやり方を見ていればわかるはずだ。

日本のネット保守は宗教に毒されている

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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