共産党が衆院東京2区の候補者を取り下げ→これは立憲民主党を介さない密約ではないのか?【マガジン111号】

政治・社会



 日本共産党の小池晃書記局長は12日の会見で、次期衆院選で予定候補となっていた細野真理氏の東京2区での立候補を取り下げ、比例代表東京ブロックで出馬することを発表した。

 小池書記局長は選挙区立候補取り下げ理由について「比例票を増やすための党判断」としたが、記者からは繰り返し「立憲との話し合い、野党共闘ではないのか?」「選挙区の方が比例票は取りやすいのでは?」と問われたが「いかようにもご判断いただければと思います」と明確な回答をしなかった。

 通常、比例票獲得のために選挙区候補を下げるという選択は考えられず、小池書記局長の曖昧な回答と立憲民主党の関与を頑なに否定するのは"裏"があるからだろう。

前回衆院選の小川淳也パターンか?

 衆院東京2区は自民党の辻清人氏が過去3回で勝利。前回の2017年は立憲民主党は新人だった松尾明弘氏、希望の党は鳩山太郎氏(鳩山邦夫氏の長男)を擁立したがいずれも比例復活も叶わず落選している。しかし、初鹿明博氏が辞職したことで松尾明弘氏が繰り上げ当選し、次期衆院選は自民・立憲の現職対決となるため、セオリーで行けば共産党の新人である細野真理氏を話し合いのもとに取り下げることは予想された展開だ。

 これがなぜか立憲民主党を介すことなく共産党側から突然発表され、小池書記局長も立憲の関与と松尾氏支援の野党共闘であることを頑なに否定する謎展開となっている。おそらく会見の場にいた記者らも疑っていると思うが、これは立憲民主党を介さない密約ではないだろうか?過去の行動を振り返ってもそうとしか思えないことが散見される。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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