静岡・川勝知事「(前御殿場市長が)コシヒカリを自慢したから」参院補選での応援演説「コシヒカリしかない」発言を謝罪せず
静岡県の川勝平太知事は9日の会見で、参議院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で「あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない」と発言したことについて、あくまで"誤解"であるとして謝罪しない考えを示した。
問題の発言は、川勝知事が応援した参議院補選の相手候補が静岡・御殿場市長だったことを揶揄したもので、静岡県にはこの発言に対する苦情の電話やメールが300件以上も寄せられているという。
子どのような言い訳で居直る知事
静岡第一テレビが会見でのやり取りを書き起こしているが、とても大人とは思えない幼稚な言い訳で選挙に通れば何でも思い通りになるという勘違いをしているとしか思えない。
御殿場市“コシヒカリ発言”の静岡県知事 「誤解招いた」 会見で釈明するも謝罪の言葉なし
(静岡・川勝知事)
「この発言の前提にあったのは、(前御殿場市長が)御殿場のコシヒカリを自慢したいがために、ご飯だけあればおしんこがあれば何もいらないと言った。これを逆手に取った」そして、一連の発言は相手候補にのみ向けられたものだと釈明した。
(静岡・川勝知事)
「(前御殿場市長が)農芸品に対して十分な理解をもっていなかったと思っておりましたので、私は彼に対して静岡県の農業を担う上でも到底、代表になり得ないと。候補者の器量について不十分だということを言うために短時間で演説したものであって、別にそれは御殿場市民全員に対して向けたものではなく、特定の候補に向けたものであります」自身に「誤解を生んだ責任はある」と述べたものの、選挙中の論戦だったと理解を求め、最後まで謝罪の言葉はなかった。
川勝知事は現在4期目であるが、2期目の選挙からは無類の強さを見せ、参院補選で国民・立憲が推した候補が勝てたのも川勝知事の力によるものが大きいと言われている。一方で学術会議の任命拒否問題で菅義偉総理(当時)に対して「教養のレベルが図らずも露見した」と誹謗中傷するなど傲慢で乱暴な発言も目立っている。
こういった川勝知事の態度と発言は首長の多選による弊害とも言えるが、政治家になるまで学者一筋でやってきたプライドはあるのかもしれない。いずれにしても県全体を統括する立場として、特定地域を揶揄したことは謝罪しなければならないだろう。
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