捏造か?と話題に 現代ビジネスが補選後の岸田派議員コメントを掲載→選挙結果との矛盾を指摘され慌てて記事改ざん

政治・社会



 講談社が運営するWEBマガジン『現代ビジネス』編集部が22日に掲載した衆参補選の記事で、岸田派の国会議員とされる人物のコメントが選挙結果と矛盾していることから、存在しない架空の人物ではないかという指摘がなされている。

 問題となったコメント部分では「長崎4区で負けてしまい、計画も水の泡だ」となっていたが、実際には長崎4区補選は自民党候補が当選している。

【速報】自民補選「1勝1敗」で岸田首相は年内解散断念へ…「減税メガネ」への転換ならず(アーカイブ)
「岸田首相は補選で2連勝したうえで、所得税減税を打ち出して支持率を一気に上昇させるという戦略だった。だが長崎4区で負けてしまい、計画も水の泡だ」

こううなだれるのは、岸田派の国会議員のひとりだ。

予定稿からコメント用意か?

 選挙速報なので予定稿を準備していることは珍しくない。勝敗の2種類用意して結果を見て一方を公開することもあるが、今回の現代ビジネスの記事には選挙後に取った関係者のコメントが掲載されていることから、予定稿の段階で架空のコメントを捏造していた可能性もある。

 ネット上で指摘を受け、現代ビジネス編集部はコメント部分を「だが長崎4区で負けてしまい」から「だが参議院で議席を落としてしまい」と書き換えている。

【速報】自民補選「1勝1敗」で岸田首相は年内解散断念へ…「減税メガネ」への転換ならず
「岸田首相は補選で2連勝したうえで、所得税減税を打ち出して支持率を一気に上昇させるという戦略だった。だが参議院で議席を落としてしまい、計画も水の泡だ」

こううなだれるのは、岸田派の国会議員のひとりだ。

 誤記であれば訂正した旨を追記すればよいのだが、それもなくこっそり書き換えると「捏造」との疑いをかけられても仕方ないだろう。さらに"岸田派の国会議員"だけでなく"公明党幹部"と"官邸関係者"の選挙後コメントまで掲載されているが、最も早い当確情報は21時代であるが現代ビジネスが確認したのは22時過ぎ、そこから30分も経たない間に自民党と公明党と官邸関係者に取材をして、発言要旨を推敲して掲載したとは考えにくい。もしこれが実際にコメント取りして掲載したとしたら、ただただ拙速で稚拙な仕事をして致命的な誤報を打ったことになる。
※公明党と官邸関係者のコメントは最初から「長崎勝利」となっている

 記事全体の体裁からして、事前にコメント取りした部分もあることから予定稿が存在したのは間違いなさそうだが、20時にゼロ打ち当確だった参議院補選と、予定稿まで準備して注視していた衆議院長崎4区の結果を散り違えるというのは不自然だ。取材メモからの転記でこんな誤りは考えにくい。

 まあとにかく、説明しないからこういう疑いがかかるのだ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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Posted by ksl-live!